今年度の文化功労者に選ばれた国民的アーティストの“ユーミン”こと松任谷由実が、10月21日、『松任谷由実のオールナイトニッポンGOLD』(ニッポン放送)の生放送で、郷ひろみと対談を行った。

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 ともに今年デビュー50周年を迎える2人は、これまであまり顔を合わせる機会がなく、なんと約40年ぶりの再会とのこと。まさに伝説的な回だけに、ユーミンは「女性週刊誌の人とか、(何を話すか)象耳になってるかもしれないよ!?」とソワソワしていたが、実際、大手メディアが報じることのできないジャニーズ事務所に関する爆弾発言が投下された。

郷ひろみは元ジャニーズ

 ユーミンがパーソナリティを務める同番組は、毎月、彼女が今会いたいという豪華なゲストが招かれ、トークを繰り広げる。

「ユーミンと郷さんは、じっくり話すのはほぼ初めてだったそうですが、1975年発売の郷のアルバム『HIROMIC WORLD』は、ユーミンが全曲の作詞を担当しており、決して浅い関係ではないんです。生対談が情報解禁された際、郷は≪僕から見たらユーミンは先生≫とコメントし、実際に対談中も、言葉の端々に尊敬の念が感じられました。

 一方のユーミンは、やはり本人が“会いたい”と希望していただけあって、終始テンションが高く、対談を心から楽しんでいた様子。郷さんは敬語、ユーミンは敬語とタメ口を織り交ぜて会話をしていたのが印象的でしたね」(エンタメ記者)

 序盤、2人は共にデビュー50周年であることを確認し合うと、自然とトークは“デビュー当時の話”に。郷の口から、1958〜1977年に日劇で開催されていた音楽フェスティバル『日劇ウエスタンカーニバル』の話題が飛び出すと、ユーミンは≪言わせて!≫と食いつき、その歴史について語り出したのだ。

「そのさなか、ユーミンがジャニーズ事務所の創業年は1962年と口にした際、郷さんが≪僕はもともとジャニーズ事務所ですけどね≫と返したんです。郷さんのデビュー当時を知っている人にとっては当たり前のことですが、彼はもともとジャニーズ事務所に所属しており、フォーリーブスのバックダンサーを務めていた。

 その後、1972年1月にNHK大河ドラマ『新・平家物語』で俳優デビュー。同年8月に『男の子女の子』でレコードデビューを果たし、トップアイドルへの階段を駆け上がっていきました。しかし1975年、郷さんは突如ジャニーズ事務所を退所し、バーニングプロダクションに電撃移籍。現在も同事務所に所属しています」(同・前)

 ユーミンは、郷がジャニーズに所属していたことを知らない人も多いのではないかと見解を述べ、本人も同調。しかし、ここでとんでもない爆弾発言が投下された。

「おそらくユーミンは、郷さんが元ジャニーズだと知られていない理由に言及したかったのでしょうが、≪だいたいジャニーズを辞めてちゃんとやってけてる人って、役者さんはまぁ別として、歌手としては郷さんしかいないじゃん≫と指摘したんです。郷が≪そうですかねぇ≫とピンときていない返しをすると、≪(私)言いたいこと言ってる≫と笑いながら、≪なぜなら(ジャニーズに)潰されちゃうから!≫と……。つまりユーミンは、ジャニーズ事務所が退所者の活動を妨害してきたと受け取られかねない発言をしたわけです」(芸能記者)

ユーミン発言にSNSは大盛り上がり

 ユーミンはその後、≪それだけやっぱり郷さんは特別な存在だったわけですよ。ジャニーズ事務所なのに(潰されなかったから)≫と、郷をヨイショしたが……。

「ジャニーズ事務所を退所すると主にテレビ露出が激減するというのは、昔からささやかれている話ではあります。その背景には、ユーミンが言っていたように、同社がテレビ各局に圧力をかけて、退所者の起用を阻止しているとの説が根強くありました。

 しかし、芸能人にとって、こうした疑惑を公に口にするのは、ジャニーズ事務所を敵に回しかねないだけに“タブー”とされている。ユーミンもそのことはわかったうえで、あえてぶっちゃけたのでしょう。この爆弾発言を投下する際、彼女が大笑いしていたのはそのせいだと思います」(同・前)

 2019年、公正取引委員会がジャニーズ事務所に対して、「退所したSMAP元メンバー3人(編註:香取慎吾、草なぎ剛、稲垣吾郎)の番組起用を妨げるような働きかけがあった場合は独占禁止法違反につながる恐れがある」と注意を行ったことも影響してか、「最近では圧力うんぬんの話は聞かれなくなっている」(同・前)が、リスナーにとってもユーミンの発言は衝撃的だったようで、SNSは、

≪なんと!ユーミンぶっ込んだ≫
≪はっきりと言える怖いもの無さが素晴らしい≫
≪ある意味ユーミンだから言える話かも?≫

と、大いに盛り上がったようだ。

テレビ番組でもジャニーズの企業秘密を暴露

「ただ、郷さんは反応に困っていたようですね。大慌てで≪どうでしょうね。(ジャニーズ事務所を辞めた後も活動を続けてこられたのは、)ファンの方がこう支えてくれたなぁという思いもあるんですけど、そんなことよりも……≫と話題を変えようとしていました。しかし、ユーミンは≪真面目なこと言っちゃって!≫とツッコミを入れ、≪生でヤバいな(笑)≫とノリノリ。さらに郷をあたふたさせていました」(ウェブメディア編集者)

 ユーミンは、郷のジャニーズ時代に興味津々のようで、その後、話題は郷と故・ジャニー喜多川氏との初対面へ。映画のオーディションに参加した帰り、会場となったビルの階段を降りていると、一人の男性がやって来て名刺を渡され、そこに「ジャニー喜多川」という名前が書かれていたそうだ。この話にユーミンは≪おおおおおお、鳥肌立っちゃった!≫と大興奮していた。

「その後も郷さんは、ユーミンから≪郷さん(の歌)はリズムがとってもいい≫と褒められると、ジャニー氏から≪リズムは体の中に流れているもの≫≪(リズムは)足で取るのも、手で取るのもダメ≫≪心の中で取りなさい≫と教わったと明かしていました。ジャニーズ事務所が退所者を潰すという話題があれ以上深堀されず、郷もホッとしていたのではないでしょうか」(同・前)

 ユーミンといえば、過去にもテレビでジャニーズ事務所に関する暴露を行い、共演者を慌てさせたことがある。

 2020年11月19日放送の『櫻井・有吉THE夜会』(TBS系)にゲスト出演したユーミンは、自身のライブ中の早替えテクニックを披露。MCの一人である櫻井翔から、嵐もライブで早替えを行っているという話を受け、「(早替えは)ジャニーズが開拓した手法だって言うね、上に○○○○○○」と、“企業秘密”をバラしてしまったのだ。放送では自主規制音が入れられていたものの、「櫻井さんをはじめ、ジャニーズの関係者は焦ったかもしれません」(同・前)という。

 ジャニーズ事務所に関する爆弾発言しても、大御所だけに叱られることはないであろうユーミン。しかしジャニーズ関係者は、今後も彼女の発言にヒヤヒヤし続けることになりそうだ。