生命に関わる重要な仕事を担う「看護師」。職業柄、衛生面を考慮した、様々な制約の中で業務をこなさなければなりません。

一方で、そういった制約の中には「時代錯誤なのではないか?」「なぜ決められているのか理由が分からない」など、看護師当人たちでさえ意図を理解できないまま慣習として残り、疑問に感じながらも順守している「ふしぎなナース文化」があるということが、看護師や病院利用者、看護管理者たちへの調査によって明らかになってきました。

看護師から出たふしぎなルール・習慣

この調査を行ったのは、テーラード技術(立体的で美しいスタイルと実用的な使いやすさを兼ね備えた、オーダースーツづくりの技術)を取り入れた白衣など、様々な医療用品の企画・開発・販売を行っている「クラシコ」。

全国の病院やクリニックに勤務している20代から50代の看護師の男女400名に対して「あなたが働く病院で、疑問や不満に思っているルール・慣習」について聞いたところ、11の「ふしぎなナース文化」の存在が浮き彫りになりました。



病院やクリニックごとに差があるため、もちろんこの11のルールすべてを経験していない看護師の方もいるでしょう。

一方で「おしゃれ染めはもちろん、白髪も黒に染めなくてはならない」「たまに通勤時の服装チェックがある」といった、さらに細かい制約の存在を挙げた方や、「ナースシューズは配給されるが、靴擦れなどになりやすい人もいる。指定のナースシューズは時代にそぐわない」など、実体験から出てきた不満の声もあったそうです。

また、自分が勤務する病院やクリニックに存在する独特な慣習・ルールの存在意義や理由を知っているかどうか聞いたところ、「あまりよく知らない」、「知らない」という44.0%と、半数近くに上りました。多くの看護師の方が、理由が分からないまま独自のルール・慣習に従っているようです。



こうしたルール・慣習があるせいで「仕事に行きたくない・辞めたい」など、労働意欲がそがれたことがあるかどうか聞いたところ、およそ4割を占めました。理由の分からない病院独自のルール・慣習への不満が仕事へのモチベーションの低下に繋がり、離職に発展するケースもあると考えられます。

「ふしぎなナース文化」、患者はどう思っている?

看護師の方たちから出たふしぎな習慣について、周囲の方々はどう見ているのでしょうか?

全国の病院・クリニックに1年以内に通ったことのある20代から70代の男女の患者400名にアンケートを取り、11の「ふしぎなナース文化」について、これらのルールは必要だと思うかを聞いたところ、11のルールすべてに対して6割以上が「ルールは不要」と答える結果がでたそうです。

また、11の「ふしぎなナース文化」のうち7つは、身だしなみや服装に関する内容。そうしたルールに則った身だしなみや服装を看護師の方がしていなかった場合に「清潔感がない・不快に感じる」かどうかを聞いたところ、「あまり感じない」が49.5%、「全く感じない」が26.8%と、合計76.3%が「気にならない」という結果に。看護師の方が身だしなみ・服装に関するルールに従っていなくても、大半の方が特に気にしていないようです。



衛生面・患者のために必要な「ナース文化」もある

一方で、看護師を管理する側となる病院の幹部からは11の「ふしぎなナース文化」について、「衛生面や患者さんの命を守るために必要なものもある」という声も挙がっているようです。

看護管理者25名へのアンケートによると、たとえばナースステーションでの水分補給NGについては「感染予防の観点からナースステーション以外の場所で行わせたい」、外出制限については「トラブルが発生しても迅速に対応できない」「労働災害に関わることは回避すべき」といった声が出るなど、命を預かる責任から、必ず守らなければならないものもあるという意見が多く寄せられました。



身だしなみや服装に関して見ると、髪色の規定は「社会的に容認されるのにもう少し時間がかかる」、髪飾りの色指定は「適度な範囲を逸脱して解釈することがあるため」といった回答がありました。必ずしも衛生面など確固たる理由があるわけではなく、周囲の目を意識して残されているルールも多くあるようです。

また、「ふしぎなナース文化」にあるようなルールについて看護師の方々と話し合ったり、意図を説明して理解を求めたりする機会があるかどうか尋ねたところ、「あまりない」「全くない」が52%と約半数に上ったそう。理解を求めるための現場看護師との対話や、病院・クリニックを利用される一般の方々との対話が不足している可能性もあるかもしれません。



「時代錯誤」「業務に支障がなければ行動は自由であるべき」…身だしなみ・服装から変革を

今回の調査で、「ふしぎなナース文化」の存在を知った病院利用者からは、「業務に支障がなければ行動は自由であるべき」「時代遅れ」「過剰な規制は必要ない」「不自由を感じないで仕事をしてほしい」など、様々な声が寄せられたそうです。



実際、身だしなみに関するルールを緩める動きも、一部の現場では進んでいるようです。今回のアンケートでも「髪色やカーディガンの色、髪の毛をまとめるものなど、身だしなみに関してはかなり緩いものになりました」「ユニフォームは白という院長の暗黙のルールを変え、カラーのスクラブにした」という回答が得られるなど、業務に影響を与えない範囲で“暗黙のルール”を見直し、看護師の自由を広げる動きが少しずつ広がっているそう。



クラシコでは、上質さと機能性を兼ね備えたスタイリッシュなスクラブのほか、人気ルームウェアブランドgelato pique(ジェラート ピケ)とコラボレーションした看護服「ジェラート ピケ&クラシコ」を展開。医療関係者の働く意欲を高めるような「美しさ」と「着心地の良さ」を兼ねそなえた白衣をはじめとする医療ウェアを提供しています。

看護師が少しでも楽しく働けるよう、可能な部分からルールを緩和していってもいいのではないか。クラシコはそう呼びかけています。

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【調査概要】
調査名 :ふしぎなナース文化に関する調査(看護師)
日時 :2022/4/16〜2022/4/18
対象 :全国の病院・クリニックに勤務している20代〜50代の看護師の男女400名
調査手法 :インターネット調査

調査名 :ふしぎなナース文化に関する調査(病院利用者)
日時 :2022/5/2〜2022/5/9
対象 :全国の病院・クリニックに1年以内に通ったことのある20代〜70代の男女400名
調査手法 :インターネット調査

調査名 :ふしぎなナース文化に関する調査(看護管理者)
日時 :2022/7/7〜2022/7/15
対象 :看護管理者(看護師長以上)25名
調査手法 :インターネット調査