【ソウル聯合ニュース】日本のスマートフォン向けゲーム「ウマ娘 プリティーダービー」の韓国ユーザーが、同ゲームの韓国配信を行うカカオゲームズの運営方針を不服として同社を相手取り返金を求める集団訴訟を起こす。

 同ゲームユーザーの一人は聯合ニュースに、他のユーザー約7000人を代表し、カカオゲームズに課金額の返金を求める損害賠償請求訴訟を23日にソウル中央地裁に起こすと伝えた。手数料の問題から一部請求を選択し、7000人の推定課金額より少ない数億ウォン(1億ウォン=約1000万円)を請求するという。

 日本のサイゲームスが開発した同ゲームは、実在する日本の競走馬をモチーフにしたキャラクターを育成してレースを楽しむゲーム。韓国では今年6月にサービスが開始された。

 訴訟に加わるユーザーらは、カカオゲームズがイベントの終了直前にサーバー点検を開始するなど日本サーバーに比べ運営が未熟で、アイテムやゲームマニーの支給も十分でなく被害を受けたと主張している。

 カカオゲームズは今月17日、同ゲームの運営陣とユーザーによる懇談会を開き、サイゲームスとの協議プロセスの改善、代表取締役直属の「ウマ娘」担当組織設置といったゲームの運営改善策を約束した。だが、懇談会の終盤で返金を巡る議論が決裂し、ユーザー側は訴訟を起こす姿勢を示した。

 カカオゲームズは21日、「ウマ娘」担当本部長を交代し、運営改善に向けたタスクフォース(TF、特別チーム)を設置したことを伝えた。