8月12日、一身上の都合で「ENEOSホールディングス」の会長を辞任した杉森務氏(66)。しかし、その理由は女性への性加害行為だった。

79年に当時の日本石油に入社し、’18年に当時のJXTGホールディングスの社長に就任した杉森氏。’20年6月には、ENEOSホールディングスへ社名を変更し、杉森氏は会長職へ。今年6月の株主総会で再任が決まったばかりだったが、8月12日に突如「一身上の都合」で辞任したのだ。

ところが、「デイリー新潮」が9月21日に辞任の真相を報じた。記事によると、杉森氏は沖縄のクラブでホステスの女性を抱き寄せるなどした後、ドレスの中に手を入れたり胸を触ったりし、キスを強要。女性は何度も拒んだものの、「銀座では普通だよ、こんなの」と杉森氏は話したという。

さらに記事によると、杉森氏の行動を拒むうちに女性は肋骨を折り、PTSDのような症状にも悩まされることに。そして、この一件で杉森氏は会長職を電撃辞任することになったというのだ。

記事が配信された当日、ENEOSホールディングスは公式サイトで声明を発表。「デイリー新潮」の報道を認め、「被害を受けられた方に深くお詫び申し上げますとともに、ステークホルダーの皆様にご迷惑、ご心配をおかけすることとなりましたことをお詫び申し上げます」と謝罪している。

女性が骨折するほど拒んだものの、「銀座では普通だよ、こんなの」といい性的な行為に及んだ杉森氏。銀座といえば、香川照之(56)が性加害を起こしたと報じられた場所としても記憶に新しい。

「香川さんは’19年7月、銀座のクラブでホステスに対してブラジャーを剥ぎ取ったり胸を揉んだりし、その結果、女性はPTSDを患ったといいます。銀座のホステスはお客との距離が近い業種。だからといって、“性加害を働いてもいい”という理由にはなりません。

ところが、《銀座の質が落ちたんだろう。その程度のことも我慢できないなら昼職に行けよ》《香川照之は悪くないな 銀座のホステスが悪い》といった香川さんを擁護する声が今なお後を絶ちません」(スポーツ紙記者)

「FLASH」から香川の件について、見解を問われた“銀座の帝王”として知られるみのもんた(78)も「銀座は羽目を外しに行くところなんだから、楽しむのは当たり前。銀座の一流の接客は、お客さんにどう喜んでいただけるかを第一に考えること。品位ある遊び方をさせられないなら、お店にも責任があるんじゃないですか」とコメントしていた。

このように「銀座では普通」「銀座だから仕方ない」と、性加害をスルーする人たち。そのためネットでは、「銀座のせいにするな」と厳しい声がこう上がっている。

《銀座のクラブでのセクハラというか性暴力、香川照之さんとかENEOSの会長とか明らかになって、これまでどれだけの人が銀座だからという訳の分からない理由で泣き寝入りしてきたんだろうと思う》
《いやいや、幾ら銀座でも着ている物無理矢理脱がしたり骨折させたりはせん。これは立派な犯罪です》
《なーにが「銀座では普通だよ」だ 性加害を「普通」とか言うな》
《銀座どころか〜全国何処でもダメ》