写真:Rodrigo Reyes Marin/アフロ (C)尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション (C)Amusequest Tokyo Tower LLP

 8月6日に封切られた映画『ONE PIECE FILM RED』が、初週土日の2日間で観客動員数157万人、興行収入22億5000万円を突破した。このペースでは、シリーズ最高興収68.7億円を記録した『ONE PIECE FILM Z』を抜いて、興収100億円の大台も見えそうな勢いだ。

 今作は、人気キャラクター“四皇”シャンクスの“娘”で、歌手のウタがメインキャラクターとして登場。『うっせぇわ』で知られる“令和の歌姫”Adoが歌唱シーンを担当したのだが、ロケットスタートとは裏腹に、映画サイトのレビュー欄は大荒れしている。

《歌もくどくて7割ウタのプロモーション映画です》

《Adoファンではないので歌唱シーンに胃もたれしました》

《ディズニー映画観てるんかな?ってなるくらい歌多くて萎えた》

《全曲が今時の複雑おしゃれな曲調で、Adoの張りあげる歌い方がハマらなすぎて脳内で必死にスキップ&音量小に…》

などと、見せ場のひとつである歌唱シーンに関して、“酷評祭り”ともいうべき状態になっている。

「『赤髪のシャンクス』に引っかけたであろう『RED』という惹句に期待して見に行くと、シャンクスの登場シーンの少なさに肩透かしを食らうことになります。あげく、Adoの曲を強制的に7曲も聴かされることに。そこで、うんざりした人が多かったようです。

 実際、8月10日には映画の主題歌と劇中歌すべてを収録したアルバム『ウタの歌 ONE PIECE FILM RED』がリリースされます。儲けこそ大きいのかもしれませんが、このビジネス手法だと、本当に大事にすべき作品のファンは離れていくかもしれません」(芸能ライター)

 これから観に行く人は、ミュージカル“FILM Ado”だと覚悟したほうがよさそう?