ナポリが2021−22シーズン限りでユヴェントスを退団したアルゼンチン代表FWパウロ・ディバラの獲得を画策している模様だ。イタリアメディア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が14日に報じている。

 今夏フリーになったディバラについては、複数の国内クラブからの関心が報じられている。以前からインテルが争奪戦をリードしてきたが、ここにきて交渉は停滞を迎えているという。イタリア代表MFニコロ・ザニオーロのユヴェントス移籍が現実味を帯びてきているローマも獲得を目論んでおり、ミランも関心を示しているようだ。

 このような状況の中、ナポリがディバラ獲得に名乗りを上げている模様だ。現在ナポリを率いるルチアーノ・スパレッティ監督は既に電話越しでディバラと会話しており、ナポリのスポーツディレクター(SD)を務めるクリスティアーノ・ジュントーリ氏はディバラの代理人であるジョルジ・アントゥン氏と会合の場を設けたという。ナポリは5年契約の条件を提示し、500万ユーロ(約7億円)の基本給を約束。成績次第では100万ユーロ(約1億4000万円)が追加で支給される条件を提示したようだ。この条件はインテルが提示した条件よりも低いものと見られており、残りはディバラが何を最優先するかにかかっていると伝えられた。

 今オフ、ナポリはセネガル代表DFカリドゥ・クリバリのチェルシー移籍が決定的となっている。既にイタリア代表FWロレンツォ・インシーニェのトロントFC行きが決まっており、ベルギー代表FWドリース・メルテンスも今夏の契約満了に伴い退団する可能性が高まっている。ナポリを象徴する選手たちがクラブを離れる中、アウレリオ・デ・ラウレンティス会長はディバラを新たな“アイドル”として迎え入れたいと考えているようだ。

 アルゼンチンと所縁のあるナポリは、ディバラ争奪戦を制することができるのだろうか。クラブの財政面からもこれ以上のオファーは提示できない見込みのため、ディバラの決断に大きな注目が集まっている。