北京五輪スノーボード男子ハーフパイプ

 11日の北京五輪スノーボード男子ハーフパイプ決勝では、23歳の平野歩夢(TOKIOインカラミ)が最終試技で大逆転し、日本スノーボード史上初の金メダルを獲得した。それまでトップにいた27歳のスコッティ・ジェームズ(オーストラリア)は銀メダルに。激闘から2日が経った13日、インスタグラムに平野とのグータッチ画像などを公開した。海外ファンから「アユムも笑ってる」「最高のスポーツマンシップ」と反響が集まっている。

 戦い抜いた2人が拳をぶつけ合った。表彰台に乗ったメダリスト。テッペンの平野は隣を向き、相対しているのはジェームズだった。ともに手を差し、敬意を込めてグータッチ。視線を合わせ、笑みを浮かべている。競技中のものも含め、画像4枚を公開したジェームズは、文面に「自分の想い。なんてクレイジーな日だったんだ!」とつづった。

 友情を示したグータッチなどに対し、海外ファンからは「アユムも笑ってる」「最高のスポーツマンシップ」「素晴らしい大会だった」「驚異的だった」「次は金メダルだね」「誇りに思う」と感動した様子のコメントも。平野が最終3回目に高さ5.5メートルの「トリプルコーク1440」を決めるなど、完璧な試技を披露し、逆転で金メダルを獲得していた。

 ジェームズは15歳だった2010年バンクーバー五輪から4大会連続の出場。世界選手権、賞金大会「Xゲームズ」などで平野らとしのぎを削ってきた。平昌五輪の銅に続く2個目のメダルとなり、順位が決まった直後は平野とハグ。「彼(平野)の能力は知っていたし、ファンタスティックなランだったね」と平野を称賛した言葉が、海外メディアに報じられていた。

(THE ANSWER編集部)