米ヤフースポーツが「スノーボードが永遠に変革した一日」と称賛

 北京五輪は11日、スノーボードの男子ハーフパイプ決勝が行われ、平野歩夢が日本スノーボード史上初の金メダルを獲得。大技「トリプルコーク1440」を五輪で初めて決めるなど圧巻のパフォーマンスを披露した。米メディアはゴルフ界のスーパースター、タイガー・ウッズ(米国)らの名前を挙げて称えている。

 米ヤフースポーツは「コーク、ジャッジメント、そして、史上最高。スノーボードが永遠に変革した一日」との見出しで記事を掲載。平野の優勝をこう評価した。

「スポーツの歴史には間違いなく記念碑が打ち立てられた日というものが存在する。その瞬間の前か後かで行われたものとして、全てが分けられることになる。

 ジョー・フォーテンベリーがNBAでスラムダンクを叩き込んだ初めての男になった瞬間。オーガスタでタイガー・ウッズが初めてグリーンジャケットに袖を通した瞬間。そしてスノーボードでは五輪のハーフパイプで、トリプルコークで着地した瞬間だ」

「トリプルコーク1440」の難しさ…「ホワイトも骨折寸前」

 平野は3回の試技全てにおいて、4回転の中に縦3回転を入れる「トリプルコーク1440」に成功。同メディアはスポーツ界の歴史的瞬間に並ぶ偉業だと指摘した。さらに「トリプルコーク1440」がいかに難易度の高い技なのか、五輪を3度制したショーン・ホワイト(米国)を引き合いに出して説明した。

「ホワイトは2010年序盤にかなりの時間をトリプルコークの挑戦に費やした。彼はボロボロになり入院し、骨盤骨折寸前の事態もあった。この技を諦めることを納得するに十分となり、2018年平昌五輪で金メダルを手にするために他のトリックに専念することになった」

 北京五輪を最後に競技を引退するレジェンドも、病院送りとなる程の難易度。実現不可能とされた大技を、平野は見事に実現した。23歳にして3個目のメダルを獲得した若きスターに、スノーボードの本場・米国からも確かな評価が与えられている。

(THE ANSWER編集部)