日本の新型コロナウイルス新規感染者数は、2021年秋から感染者数が急減し、12月に入っても1日100人前後と低い水準となった。一方、韓国は同じ時期に1日7000人前後の新規感染者を出している。そんな韓国では、日本のコロナ対策に関するフェイクニュースが多く出回っているようだ。

 中国メディアの網易はこのほど、韓国では「日本は意図的に感染者を隠している」などのフェイクニュースが広がっていると紹介する記事を掲載した。こうしたフェイクニュースは、韓国政府の防疫システムを支持する人たちを中心に大きな反響と拡散が見られ、韓国の防疫の障害となっているという。

 記事によると、日本は第5波のピーク時に陽性者数が1日2万5000人以上に達したが、その後は激減した。そのため韓国では「日本政府は感染者数を減らすために、PCR検査費用を値上げした」とのフェイクニュースが流れたそうだ。検査費用が高いので検査する人が減り、その結果として感染者数も減ったとの主張のようだ。

 韓国国内では、このフェイクニュースに同調する意見が多く、「世界が認めた韓国政府の防疫より、日本の新規感染者数が少ないのはおかしい」、「他の国と違って、韓国政府だけはすべてを公にしている。韓国こそ本当に安全」などの主張が見られると記事は伝えた。

 韓国としては「K防疫」の成功を自画自賛していただけに、日本で感染者数が減っている時に韓国では高止まりしているという現実がなかなか受け入れられず、フェイクニュースが拡散しているのかもしれない。中国でも日本の新規感染者数の激減が注目されているが、ロックダウンなど強制的な措置を行っていないことから「日本は何もせぬまま、コロナに打ち勝った」などといった論調も見られる。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)