台風14号は温帯低気圧に変わりましたが、関東地方では、あす19日にかけて引き続き、大雨や強風、高波に注意が必要です。

台風は温帯低気圧に

気象庁はきょう午後3時、台風14号が東海沖で温帯低気圧に変わったと発表しました。
台風は温帯低気圧に変わったものの、関東地方では現在も局地的に雨雲がかかっていて、土砂降りとなっている所もあります。
これは、台風から変わった低気圧や暖かく湿った空気の影響のほか、東北からは前線が南下してきているためで、あす19日の明け方まで、関東地方は大気の不安定な状態が続く見込みです。

局地的に非常に激しい雨

関東地方は、今夜からあす午前中にかけて、雨が降ったり止んだりを繰り返しながら、次第に雨は収まる予想です。ただ、あす明け方までは大気の状態が不安定なため、急に雨雲が発達し、雷を伴って非常に激しい雨が降り、大雨となるおそれがあります。
すでに、17日の降り始めからきょう午後4時までの雨量は、東京都心で9月一か月分の雨量(平年)の約半分にあたる111.0ミリを観測。また、多い所では200ミリに迫る雨が降り、地盤の緩んでいる所があります。
しばらくは、土砂災害や低い土地の浸水、川の増水に警戒が必要です。
雨雲レーダーをこまめに確認するなど、現在地やその周辺の雨雲の動きを把握しておくと良さそうです。

晴れても沿岸では波が高い

あす19日は、関東地方の天気は回復に向かう見込みです。日中は過ごしやすい陽気となる所が多いですが、沿岸を中心に「元台風14号」の影響が残りそうです。
台風から変わった低気圧は、関東沖をゆっくり東に進む予想です。海上を中心にあすも風が強く、波の高い状態も続くとみられます。
あすにかけて予想される波の高さは、関東地方と伊豆諸島で4メートルで、うねりを伴う予想です。
陸地では晴れていても、海上や沿岸では引き続き、高波や強風に注意して下さい。