毎日忙しさと戦いながら家族のために料理を作るママたち。でも誰もが何でもパパッと作れているわけではないようで、苦手な料理があるママもいるようです。ママスタコミュニティのあるママからこんな質問がありましたよ。

『一般的に簡単とされているけれど、みんなにとっては難しい料理は何? 私は、目玉焼きとハンバーグ』


一見すると簡単にも思えるシンプルな料理こそ難しいという意見は時おり耳にしますよね。作る人ごとに得意不得意もありますし、食材によって扱いが難しいものもあります。火加減によってうまくいく日とうまくいかない日もあります。冷蔵庫に常備されているような身近な食材だからといって料理が簡単ということではないわけです。

扱いが難しいと感じる食材や調味料はこれ!

思いのほか繊細で難しい卵



『卵の扱いが苦手。卵焼き、かたくなる。目玉焼き、ゆで卵、ほどよい加減ができない。薄焼き卵、きれいに焼ける人はすごいと思う』


『オムレツの卵。ふわとろにならず、かちかちになる』


『オムライス。卵が破れるし、ご飯も飛び出る』


『茶碗蒸し。きれいに穴があく』


『だし巻き卵。綺麗に巻けない!!!!』


卵を使った料理はゆで卵、卵焼き、目玉焼き、オムレツなどバリエーションが豊富です。食べてみるとおいしい料理ばかりなのですが、いざ作るとなるとなかなか難しいとの意見も少なくありません。ちょっとでも気を抜くと、火が通りすぎてしまってかたくなったり焦げてしまったりします。筆者もお弁当のおかずに卵焼きを作ることが多いのですが、外側は焦げているのに中身は半熟ということもあって、実は卵料理が苦手です……。

とろみをつけたいときの片栗粉



『とろみ系。水溶き片栗粉の扱いが嫌いすぎる』


例えばマーボー豆腐、あんかけ丼など、調理の最後に水で溶いた片栗粉を入れてとろみをつけたい料理があります。あれが苦手という人は少なくないのではないでしょうか。片栗粉と水の量のバランス、回しかけるタイミングと火加減、菜箸などでのかき回しのあんばいを誤ると、いくつもダマができてしまうんですよね。反対ににダマすらできず、いつまでも全くとろみがつかないこともあります。

思ったように調理できない!3大料理

その1:「チャーハン」はご飯がパラパラにならない



『チャーハン。味つけも決まらない、パラパラにならない。チャーハンにしようか? と子どもに言うと拒否されるほど』


『チャーハン。パラパラならない、味が決まらない。冷凍食品のチャーハンが美味いからもう作らない』


ご飯と野菜、肉など余った食材を何でも入れて炒めるだけでできるチャーハンは比較的簡単な料理と思われがちですが、中華料理屋さんのようにパラっとした感じに仕上げるのは至難の業です。筆者のチャーハンも子どもたちに不評。冷凍のチャーハンのほうがご飯がパラパラで味もしっかりついているからとむしろ好評で、ちょっぴり悲しいです。

その2:焼き加減が難しい「ハンバーグ」



『ハンバーグ。簡単だけれど、焼きすぎて肉汁が出てしまう』


『投稿者さんと同じハンバーグ。ちゃんと混ぜて空気を抜いているのにひび割れするわ。生焼けが嫌だし、焼き過ぎなのか肉汁出るわ。パサパサ』


投稿者さんもハンバーグが苦手としていますが、焼き過ぎて肉汁が出すぎてしまいパサパサしてしまうこともあります。またタネをまるめる時点でしっかりと中の空気を抜いておかないと焼いているとちゅうで割れてしまうこともありますよね。こねてまるめて焼くだけと思うなかれというのがハンバーグではないでしょうか。

その3:揚げればできる、わけではない!「揚げ物」



『揚げるだけのコロッケ。崩れてバラバラになるか、中が冷たいままになるか。3回やってダメで、コロッケのときは惣菜を買っちゃう』


『冷凍コロッケすらうまく揚げられず、もう10年以上揚げていない』


『唐揚げ。しっかり火通ってるか心配で揚げすぎちゃう』


油の量や温度によって、出来上がりが大きく変わってくるのが揚げ物です。一瞬で真っ黒こげ、外側はこんがりしているからいいかと思っていたら、中はまだ冷たい、生のままだったなんてアクシデントが起こりがち。冷凍食品として売られているものならうまくいくかと思いきや、油で揚げる工程を踏まないといけないタイプの場合、同じように失敗するケースもあるようです。

揚げもので言うと筆者は天ぷらが苦手です。天ぷら専用の粉を使っても、どうしてもカラッと揚がりません。温度を上げるといい、油量を増やしてなど、天ぷら揚げ上手にママ友などにアドバイスをもらうのですが、それでも天ぷらを上手にカラッと揚げることができないので、自分で作ることをあきらめている料理の1つです。

食材に触りたくない、下準備がめんどうという料理もある

『同じくハンバーグ。ひき肉を触るのがストレス。作った後のボウルを洗うのも嫌。食べるのは好きなんだけれどね』


『卵焼きとロールキャベツとアスパラベーコン。どれも巻くのがめんどうくさい』


『ゆで卵。殻がスムーズにきれいにむけない』


『葉もの野菜全般……。白菜でもホウレン草でも、土とか細かい虫が気になって、いつまでも洗ってしまう。それと豚肉の切り落としや細切れをフライパンで焼くとき、豚肉(700〜800g)をほぐして薄切りの状態で焼かないと、食べ盛りの子どもたちと旦那が一瞬でバクバク食べきってしまうから、一枚一枚ほぐして焼くのが超めんどうくさい!』


準備段階でつまづいてしまう、ひと手間をめんどうと感じる、そんな声も挙がっています。食べたいメニューによっては、ある食材に調味料をふりかけて熱すれば出来上がりというわけにはいきません。洗った野菜の水を切る、子どもが食べやすいサイズに刻む、美しい見た目にするために形を整える……そういったことを端折ってしまいたいもののそれもできずに悩んでいるというママもいるようですね。料理が終わっても油でベトベトになった洗いものもひかえていることもあるので、料理ってほんとうに大変です!

ルールにとらわれない、惣菜や冷凍食品を取り入れるのもアリでは?

毎日料理をしていても、やはり苦手意識が先に立つメニューってありますよね。そういったメニューは何度もトライしてコツを覚ていくほかないのかもしれません。一方で子育てや家事、仕事をしていると、そこまでの気力が出てこないこともあるのは事実でしょう。賛否両論あるとは思うのですが、筆者は料理にはあきらめも必要で、惣菜を買ったり冷凍食品を使ったりするのも決して悪いことではないと考えます。料理がスムーズに進まずイライラしたり、家族が満足できない味になってしまったりするよりずっといい、そういう場合もあるはずだからです。すべてを出来和いのものに頼るということはありませんが、苦手な天ぷらは総菜売り場で買うようにするなど臨機応変に料理と向かい合っています。ほかにも食材を刻む工程は包丁ではなくキッチンバサミを代用したり、いっとき話題になった‟おにぎらず(握らないおにぎり)”のように、ルールにこだわらないで料理したりというのもいいでしょう。みなさんはいかがでしょう?

文・こもも イラスト・Ponko 編集・blackcat