USBポートではパワー不足と感じるものもある!

 スマホの充電を筆頭に、いまや電源といえばUSBが当たり前の時代。それに合わせ、USBポートを標準化しているクルマも増えてきているが、一方で昔ながらのアクセサリーソケット(シガーソケット)を残しているクルマも多い。

 もう、USBポートさえあればいいのでは? なんでアクセサリーソケットが残されているのだろうと思うかもしれないが、その理由はきちんとある。

 それはUSBポートではパワー不足=供給不足で、不便な思いをすることが多くなるからだ。

 USBポートの電圧は5Vが標準で、電流も1.5A程度しかない。

 それに対し、アクセサリーソケットは12Vで10Aぐらいの容量がある。

 スマホやタブレット、モバイルバッテリーの充電ぐらいなら、USBポートでことが足りるが、それ以外となるとかなり用途が限られてしまう。

 ドライブレコーダーやレーダー探知機、ハンディクリーナー(掃除機)、扇風機、車載用冷蔵庫、電気ポット、電動タイヤエアコンプレッサー、LEDランタンなどは、12Vのアクセサリーソケットから電源をとるものが主流。

 車中泊やオートキャンプで、家電製品を使いたいときにも、アクセサリーソケットがあれば「車載インバーター」を使って100V電源をとることもできる。

 EVやプラグインハイブリッド車(PHEV)は、外部給電機能を備えていることを売りにしているクルマもあって、今後も給電力のあるクルマは求められるはず。

 そういう意味で、USBポートオンリーの時代が来るのは考えづらく、これからもアクセサリーソケットが廃止されることはないだろう。