文化が違うと、現地の人には当たり前の習慣でも外国人の目には奇異に映ることがある。中国メディアの快資訊は10日、「日本ではごく普通に見られること」でも、中国人の目には「驚きの光景として映ること」を紹介する記事を掲載した。

 記事がまず挙げたのは、「日本人はいつでもどこでも寝ること」だ。中国人旅行者は、電車の中で熟睡している日本人を見て驚くと言われたものだが、記事の中国人筆者は日本に住むようになってから、「日本では電車の中に限らず、居眠りをしている人が至るところにいる」ということに気付くようになったそうだ。「公共の場所で寝るなど無防備ではないか」と驚いており、治安の良さが日本人を「無防備に」させていると感じているようだ。

 さらに、「写真を撮るときのポーズ」も日本人は変わっていると主張。日本人はカメラに向かってピースサインをすることが多いことが不可解だという。中国では、カメラを向けるとファッションモデルのように全身でポーズを決める人が多い。若い世代を中心にピースサインの認知は高まっていると思われるが、まだ一般的ではないのかもしれない。

 ほかには、「玄関に塩をまく習慣」にも驚かされると伝えている。日本では盛り塩には厄除けの意味があるが、相撲の土俵でも塩をまいているので、日本人にとって塩は神聖な意味があるのだろうと推測している。中国には盛り塩の習慣はないが、玄関に福の字を逆さにして貼ったり、縁起の良い対句が書かれた赤い紙の春聯(チュンリエン)を貼る、爆竹を鳴らすなど、縁担ぎや厄除けの習慣は多い。

 いずれも日本人にとっては見慣れた習慣だが、これまで中国人をずいぶん驚かせてきたようだ。どこの国や地域でも、その場所独特の習慣は、外国人に指摘されて初めて気が付くものなのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)