2020年の韓国の国内総生産(GDP)は1兆5512億ドルとなり、世界第10位となった。以前は日本がアジアで唯一の先進国とされていたが、最近は韓国も先進国の仲間入りを果たしている。では、韓国の実力は日本と比べてどう評価すべきなのだろうか。中国メディアの快資訊はこのほど、「日本と韓国を比べると、どのくらい差があるのか」と題する記事を掲載した。

 記事は、様々な分野について日韓を比較している。まず「経済面」では、日本の2020年におけるGDPは約4兆9000億ドルで世界第3位であったのに対し、韓国は約1兆5500億ドルでようやく10位になったばかりだと指摘し、まだまだ大きな開きがあると指摘。また、人口や国土面積を比べても日本の方がずっと上だと伝えている。

 続いて「ソフトパワー」を比較した。近年、韓流がブームになっているとしつつも、アカデミー賞名誉賞の受賞者は、日本からは黒澤明氏と宮崎駿氏が受賞しているのに対し、韓国からは受賞者が出ていないと指摘している。また、日本のドラマは台湾や香港のみならず韓国でも数多くリメイクされており、その影響力は日本の方がずっと大きいと論じた。

 さらに、「国際的な知名度」でも韓国は日本に及ばないと伝えた。五輪開催は日本が1964年であるのに対し韓国は1988年と遅く、万国博覧会は中国より遅い2012年だと指摘している。また、日本は多くのノーベル賞受賞者を出しているが、韓国からは1人もいないほか、世界的な有名企業の数も日本の方がずっと多く、韓国は知名度で劣るとしている。

 このほか、「軍事面」では規模からすると韓国の方が兵士数で勝るものの、装備の面では日本の方が進んでおり、どちらも米国のコントロール下にあるので「同等」だと分析した。

 最後に記事は、総合すると「日本は韓国より30年は進んでいる」と言え、日韓の差がどれほどなのかを表すとしたら「イタリア1カ国分」の差はあると主張しており、記事は日本を高く評価しているようだった。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)