日本代表FW南野拓実が、現地時間4月7日に公開されたサウサンプトン公式のインタビューでローン移籍の裏側を語っている。

 まさに電撃だった。リバプールからサウサンプトンへの今シーズン終了までのレンタル移籍の一報が飛び込んだのは、移籍市場最終日の2月1日だった。本人はこう振り返る。

「あれは(移籍市場の)最終日で、トレーニングが終わった後、17時頃だったと思います。何人かの人が僕に電話をかけてきて、それで実現しました。全く予想していなかったので、電話をもらったときは誰よりも驚いたかもしれません。でも良い気分でした。僕にとっては良い機会でしたし、前向きな気持ちになっていました。このチャンスをモノにしたいと思い、ここに来ました」

 本人も驚きだったこの契約。決断まで時間がないなかで、即座にサウサンプトンで7年半に渡ってプレーした日本代表DF吉田麻也(現サンプドリア)に助言を求めたという。
 
「契約が決まる前の夜中に、30分ほど麻也君と話をして、チームのこと、監督のこと、選手のことを聞きました。彼は全てを話してくれたし、このチームのポジティブな面も説明してくれました。麻也君とはたくさん話しました」

 リバプールを離れた理由に話題が及ぶと、「サッカー選手にとって、プレーすることは最も重要なこと」と、自らの信念を明かし、熱い想いを伝えた。

「プレーすることで、選手としての自信を取り戻すことができます。そしてチームを助け、勝利に貢献すればするほど、やはり自信がついてきます。プレミアリーグでプレーすることは、子供の頃からの夢だったので、このチャンスをとても楽しんでいます。

 チームを助けるために残された時間は数か月しかありませんが、自分の能力をフルに発揮して、チームが上手くいくように、できるだけ上の順位に行けるように頑張りたいと思います。僕は攻撃的な選手なので、得点やアシストをしてチームを助けることが責任です。そこに集中しています」

 リーグ戦は残り8試合。南野は目に見える結果を残し、現在13位につけるサウサンプトンを押し上げることができるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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