USB Type-Aなどの旧規格のUSBには表裏が存在したため、「差し込もうと思ったら逆向きだった…… と思って裏返しにしたら、やっぱりさっきの向きが正しかった」という現象が頻発していました。世界中を苦しめたこの現象は、どちらの向きでも差し込めるUSB Type-Cの登場によって終わりを迎えたに見えましたが、発明家のPim de Groot氏が「USB Type-Cに表裏の概念を取り戻させるデバイス」を新たに開発。USBの負の遺産を継承しようしています。

Groot氏が開発した「Cursed USB-C 2.0 device(呪われたUSB-C 2.0デバイス)」はこんな感じ。ロゴが記された面を上にして、USB Type-Cケーブルを挿入すると……

「Cursed USB-C 2.0 device」に搭載された2つのLEDが赤く光ります。

その後、上側のLEDが緑色に変化しました。

続いては、USB Type-Cケーブルを表裏逆向きにして挿入します。

すると、LEDが赤く光って……

今度は下側のLEDが緑色に変化しました。「Cursed USB-C 2.0 device」はUSB Type-Cの表裏を認識し、異なる動作を実現するというデバイスです。

Groot氏によると、表裏どちらでも同様に使えるはずのUSB Type-Cにも、実は表裏が存在するとのこと。USB Type-Cの仕様では、ケーブルを挿入される機器側の端子は同じ機能のピンが対照的に並んでいますが……

機器に挿入する側の端子の中央部分に着目すると、非対称な箇所があることがわかります。

上記のような対称でない部分は、USB規格に準拠した機器では自動的に認識されるため、どちらの向きで挿入しても同じ動作を期待できます。しかし、「Cursed USB-C 2.0 device」は、上記のピンのうち「D−」と「D+」を認識して「LEDの色を赤色から緑色に変化させる」ように設計されているとのこと。

Groot氏は「USB Type-Cでは、表裏を気にする必要はないと言われています。しかし、明らかに表裏が原因の問題が発生する場合もあります。USB Type-Cを採用している機器で問題が発生したら、表裏を反転させてみてください」と述べています。

なお、USBの開発者エージャイ・バット氏によると、USBに表裏があるのは「コスト削減のため」とのこと。また、バット氏自身も「USBの最大の問題点は裏表があることです」と発言しています。

「USBに裏表がある理由」をUSBの開発者が明かす - GIGAZINE