庵野秀明が総監督を務めるアニメーション映画『シン・エヴァンゲリオン劇場版』が8日、ついに公開を迎えた。上映後に拍手が巻き起こる劇場もあり、本作を鑑賞した人たちは、興奮冷めやらぬ中、続々とSNS上に感想を投稿している。

 本作は、1995年に放映された人気アニメシリーズ「新世紀エヴァンゲリオン」をリビルド(再構築)し、全4部作で描く『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズの最新作にして完結編。主人公の碇シンジが、特務機関ネルフの最高司令官を務める父親の碇ゲンドウから謎の敵・使徒に対抗する唯一の戦力であるエヴァンゲリオンのパイロットに任命され、過酷な運命に翻弄(ほんろう)されていくさまを描く。

 第1作『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』(2007)、第2作『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』(2009)、第3作『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』(2012)がこれまでに制作された。『:破』から14年後が舞台となる『:Q』では、シンジによって引き起こされ、地球に甚大な被害を与えた“ニア・サードインパクト”後の新たな物語が展開。そして、『シン・エヴァンゲリオン劇場版』では、シンジたちがそれぞれの生き方を模索する。

 多くの人を熱狂させてきた『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズが、約14年の歳月を掛けて完結するということで、SNS上では、「いよいよか……」「楽しみすぎる!」「何も手につかない」公開前から大きな盛り上がりを見せた。また、予測のつかない物語を劇場で楽しむために「観るまでTwitter絶ちます」といった声も上がっている。

 いよいよ公開を迎え、シンジを中心とした登場人物たちのストーリーを見届けた人たちからは、「ガチ泣きした」「ありがとうエヴァンゲリオン」「期待値を遥かに上回る!」「庵野監督に感謝!」と熱いコメントが続々とつぶやかれている。

 本作は、デジタル技術を駆使した最新映像を含め、庵野総監督にしか成し得ない映像表現が2時間35分の上映時間、ノンストップで続く。さらに、エヴァンゲリオン、ネルフ、反ネルフ組織ヴィレのかつてない壮絶な戦いと、シンジたちの成長が繊細に描かれている。(編集部・梅山富美子)