レースの知見を注入した「カローラGR-S」とは?

 トヨタは、「カローラ」の新モデルとなる「カローラ GR-S 2021年モデル」を2021年2月25日にブラジルで発売しました。

 セダンのカローラをスポーティに仕立てたカローラ GR-Sとはどのようなモデルなのでしょうか。

ブラジルで発売されたトヨタ「カローラ GR-S」

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 カローラ GR-S 2021年モデルは、トヨタのブラジルとアルゼンチンの技術部門がデザインを担当し、TOYOTA GAZOO Racingブランドのクルマとしては初めてブラジルで生産されることになりました。

 このセダンは、「Pushing the limits for better(限界を押し上げる)」をコンセプトとし、サーキットから得られた知見を注入し、より優れた高性能車の開発を目指しています。

 カローラ GR-S 2021年モデルの外観は、自動点灯機能付きLEDヘッドライトやデイタイムランニングライト、LEDフロントフォグランプを採用。

 リアには専用のスポイラーやLEDテールランプ、TOYOTA GAZOO Racingのエンブレムを装備しました。

 さらに、サイドスカートや専用の17インチアルミホイールを備えるとともに、フロント/リアのバンパーは独自のデザインを採用しています。

 ボディカラーは、モノトーンの「エクリプスブラック(メタリック)」と、2トーンカラー(ルーフがエクリプスブラック)として新色「ルナホワイト」および「グラナダレッド」の3色を用意しました。

 内装は、レザーとウルトラスエードにレッドステッチを施したオールブラックで仕上げられ、シートのヘッドレストにTOYOTA GAZOO Racingのロゴが入れられています。

 また、2つのインジケーターと4.2インチのデジタルTFTスクリーンを備えたアナログインストルメントパネル、GAZOO Racingのエンブレムが入ったフロアカーペットなどにより、スポーティなインテリアを実現しました。

 パワートレインは、2リッターダイナミックフォースエンジンを搭載(フレックス燃料を使用)。最高出力は、エタノールを燃料とした場合は177馬力、ガソリンを燃料とした場合は169馬力を発生し、最大トルクはいずれも21.4kgfmとなります。

 トランスミッションは、滑らかさとダイレクトな加速感を両立させた10速ダイレクトシフトトランスミッションを採用。

 また、よりスポーティなドライビングやパフォーマンス、安定性を向上させるため空力性能やサスペンションにこだわり、快適性を犠牲にすることなく走行性能を高めました。

 安全装備は「トヨタセーフティセンス」を搭載。フロントプリコリジョンシステムやアシストドライビング(LDA)付き車線変更警報システム、アダプティブクルーズコントロール、自動ハイビームなどが含まれます。

 カローラ GR-S 2021年モデルの価格は15万1990レアル、日本円で約289万円です。