中国には「少年強則国強」という言葉がある。これは「子どもが優れていれば国も強くなる」という意味合いの言葉であり、教育のモットーにされているが、実行されているかとなると別問題だ。中国メディアの快資訊は14日、日本では「少年強則国強」が実践されていると称賛する記事を掲載した。「日本の小学校教育を知ると、背筋が凍り、冷や汗をかいてしまう」と伝えている。

 記事の中国人筆者は「教育こそが人を作る」と強調し、それだけ教育は重要なものだと指摘。子どもは、与える教育によってどんな人になるかがある程度決まるものだと論じている。理想的な教育は、「社会のためになる、即戦力のある人に育てる」のが目的であるとしたうえで、日本を手本にすることを勧めている。

 では日本の教育には、どのような特徴があるのだろう。記事は、「生活力」と「心のゆとり」に重点を置き、「体験式の教育」を施していると紹介。子ども自ら野菜を育て、小動物を飼育し、校外の活動に参加するなど、体験を通して社会性を身につけ、自然や科学に興味を持たせていると称賛した。「詰め込み式」の中国との違いを強調している。

 他にも、日本は自分の足で登下校させるなど「子どもを甘やかさない」方針で、食事の前に手を洗い、あいさつする、人のものを取らないといった、人としての常識も繰り返し教えると紹介。社会の仕組みを学ぶため、消防署、清掃工場などを見学し、レポートにまとめる授業もあり、「日本ではこれをわずか8歳、9歳の子どもがやっているのだ」と感嘆し、まさに「少年強則国強」が実践されている日本に「背筋が凍る思いだ」と論じた。

 日本の教育は、まさに「社会にとって即戦力となる人を育てている」と言えるだろう。記事は、詰め込み式で「取るに足りないことばかり教え、民度を教えていない」中国教育を批判し、日本から学ぶように勧めている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)