中国の旧満州地区には、当時の日本人が建てた建築物が今でも残されている。戦時中に建てられたものなので80年ほど経っているわけが、今でも人が住んでいる建物もあって、その品質の高さは評判だ。中国の動画サイト・西瓜視頻はこのほど、「大連市にある日本人が建てたビル」を紹介する動画を配信した。80年経っているとは思えないとその質の高さに舌を巻いている。

 この動画で紹介されているのは、大連市内にある5階建てのビルだ。戦時中に日本人が建てた商用と居住用を兼ねたビルで、隣接している他の「近年建てられたマンション」と比べてもそん色がない。

 投稿者は、一見普通に見えるこのビルが、80年も経っているだけでなく、「造りがしっかりしている」ことも紹介している。堅牢にできていて、近くで見ると角はすべて丸みを帯び、美しさを追求して細部まで凝ったデザインになっていることが分かる。周りの建物はすべて「角が直角」で、遠くでみると立派だが近くで見ると粗さがはっきりしてしまうので真逆と言える。

 中国には、今でも各地に日本人の建てた建物が残っているため、日本の建物の質の高さは良く知られているようだ。この動画を見た中国のネットユーザーからは、「日本の建築理念は、中国よりも50年は進んでいる」、「日本のものは何でも質が高い。車も家電も建物もすべてだ」など、称賛のコメントが多く寄せられた。

 築年数についても、「日本の建物は100年経っても倒れない」、「中国には1970年代の建物はもうなくなっている」、さらには「日本人の建物は品質が200年保証されているが、中国は2年」と比較する人もいたが、あながち大げさではないのが笑えないところだ。築80年とは思えないほどおしゃれだという感想も見られた。日本人の建てた建築物は、長く住むことを考えて設計され、建てられていたようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)