日常生活で感じた「うれしい」という気持ちを、誰かと共有したい――。そんな時に思い浮かぶのは、やっぱりツイッターやインスタグラムなどのSNSだろうか。
でも、こんなアナログなやり取りも、たまにはいいかもしれない。
コインランドリーに置かれた一冊のノート。そこに書き込まれた内容がほほえましいと、ツイッターで話題を呼んでいる。
こちらは、ツイッターユーザーのトート(@Thort_100)さんが2020年12月1日に投稿したもの。コインランドリーに、ノートが置かれていたという。表紙には
「洗濯物を
お待ちのみなさんへ
最近あった
うれしい出来事を
教えてください」
とある。英語で「Let's share Your Happy News!」とも。
どうやら、洗濯が終わるのを待つお客さんに向けた「交流ノート」のようだ。旅先のホテルやモーテルで見たことはあるが、コインランドリーとは珍しい。
「好きで好きでたまらない人がとなりに居ます」
投稿者のトートさんがノートを開いてみると、利用客に最近起きた「うれしい出来事」が記されていた。
「うれしい出来事」
「好きで好きでたまらない人がとなりに居(い)ます」
将来の彼氏彼女が隣にいるのだろうか。ばれないように、独白している。
「幸せを掴めるかもしれない」「←つかめ!」
「彼女ができて結婚しました...という夢を見ました」「←切な」
うれしい出来事に、ツッコミが入っている。また利用するときにノートを見たら、手書きのレスポンス。書き込んだ人は、うれしい気持ちになるだろう。
ノートの一部分
11月29日には、
「ペンがなかったので、となりの
ファミマで買ってきました。
みなさんの書き込みを見て、ほっこりしました。
いろいろありますが、楽しく生きていきましょう〜!」
との記載。ペンがなかったから、コンビニへ行ったようだ。そんな出来事とともに、応援メッセージが書かれている。別のある人は、12月1日(?)にお寿司を食べたようだ。
「こっちまで幸せになります」
人それぞれの「うれしい出来事」が、盛りだくさん。ノートを見た他のユーザーは、ツイッターに
「返事してるのが何かいい。返事見た時の反応考えるとニヤッとしちゃう」
「みんなの幸せを見てるとこっちまで幸せになりますよね」
「いいコメントが残してあると、ついつい書き込みたくなりますな」
といった反応を寄せている。
12月3日、Jタウンネットは投稿者のトートさんに当時の話を聞いてみた。
近所にあるコインランドリー内のテーブルに、ノートとペンが置いてあったという。持ち込んだ羽毛布団の洗濯が終わることを待っている間、ふとノートが目に入って開いたそうだ。読んでみた感想を聞くと
「『嬉しかったこと』に限定されているのがよかったですね。顔を知らないもの同士が返事やツッコミしているのが面白かったし、ランドリー利用者の年齢層のせいか、学生や若者らしい書き込みが多くてほほえましかったです。あとお寿司美味いよね!と思いました笑」
と話した。
なにかと暗い世の中。だが書き込みを読んで、ほっこりした気持ちになった。