宝くじの当選番号が「05」「06」「07」「08」「09」「10」という数字の連番になる事態が発生し、世界中で大きな話題を呼んでいます。

Six in a row: winning numbers in South African lottery are: 5, 6, 7, 8, 9 and 10 | South Africa | The Guardian

https://www.theguardian.com/world/2020/dec/02/six-in-a-row-winning-numbers-in-south-african-lottery-are-5-6-7-8-9-and-10

南アフリカの国営宝くじである「Ithuba National Lottery」が提供する宝くじのうち、高額の支払いがあるため近年人気を集めているのが「パワーボール」です。パワーボールでは2桁の数字6つの組み合わせで当選金額を決めます。具体的には5つの当選番号と、1つのジャックポット(大当たり)の計6つの数字が発表され、これらの数字がいくつ一致したかにより、当選金額が変わります。

2020年12月1日(火)、このパワーボールの当選番号が発表されました。その当選番号は「05」「06」「07」「08」「09」、ジャックポットが「10」と、すべての数字が連番であったことが大きな話題となっています。公式サイトをみると、6つの数字すべてを当てた当選者の数は「20」となっており、当選金額は585万1989.40ランド(約4000万円)です。



Ithuba National Lotteryが12月1日の夜に「パワーボールの20人の当選者、おめでとう!当選番号は予想外かもしれませんが、多くのプレイヤーがこの連番を選択しています」と当選番号について発表したところ、多くの南アフリカ人がソーシャルメディア上で「当選番号が改ざんされた」と主張しています。

南アフリカ全国宝くじ委員会によると、同国内での宝くじで6つの連番が当選番号となったことはこれまで一度もないとのこと。また、多くのユーザーが不正を疑っていることから、「当選番号の抽選方式に不正がなかったかを改めて調査する」としています。

全国宝くじ委員会の広報担当者であるNdivhuho Mafela氏は、AFP通信に対して「何か問題があった際は、それを報告します。そして我々は、現在まさに抽選に不正がなかったかを調査している段階です」と語っています。

イギリスメディアのThe Guardianは、「1等当選者が2人出ることは珍しくありませんが、20人もの1等当選者が出るというのは非常にまれです」と述べました。なお、Ithuba National Lotteryでは2003年に33人が1等に当選するという事態が起きています。