今シーズンのラ・リーガが終幕へと向かうなか、レアル・マドリーからマジョルカへ期限付きで移籍している久保建英の去就が注目され始めている。

 昨夏にレアル・マドリーからマジョルカに期限付きで入団した久保は、1年目のラ・リーガで32試合に出場して4ゴール・4アシスト。とりわけ中断前後のパフォーマンスは圧巻で、マジョルカのビセンテ・モレーノ監督も「偉大な選手になる可能性がある」と舌を巻くほどだ。

 残留争いで崖っぷちに立たされているマジョルカにあって明らかな違いを見せ続けている久保。そんな19歳の超逸材の来シーズンの動向についてマドリーの贔屓紙としても知られる『AS』が、改めて報じた。
 
 同紙は、マドリーがリーグ再開後の久保のパフォーマンスに「とても満足している」としながらも、クラブのさまざまな事情から「現時点での来シーズンのファーストチョイスは、再び期限付き移籍に出すことだ」と綴っている。

「シーズン終了後、彼の将来に関する問題を解決する時がやって来る。しかし、現時点でマドリーのファーストチョイスは、再び期限付きで移籍させることにある。6月からのクボの進歩はマドリーに迷いを生じさせたが、すでに獲得に固執するパリ・サンジェルマンを含む約30クラブからオファーが届いている。

 だが、ヴィニシウス、ロドリゴ、ミリトンで完全に埋まっているEU圏外枠が、クボをマドリードに残らせることを阻んでいる。ただ、マドリーでのプレーを望むクボは、今週に残されたラ・リーガの2試合で最後の強力なメッセージを保有元に送ることを望んでいる」

 さらに記事では、「クボは今シーズンの終盤が、ジダン監督が考える来シーズンのメンバーの中に自分の居場所があることを示すチャンスと捉えており、今は自身のサッカーが正しいことを証明している」としてマドリー残留の可能性も完全には消えていないことを伝えた。

 一部のスペイン・メディアでは、新天地の候補としてレアル・ソシエダやベティスの名前が浮上していたが、果たして――。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部