「ザラ(ZARA)」の親会社インディテックス(Inditex)が、2021年までに傘下ブランドの1000〜1200店舗を閉鎖する計画を発表した。

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 6月9日に公表された2020年から2022年までの事業計画によると、インディテックスは小規模店舗を「新しい顧客体験を提供するには適していない」として最大1200店舗閉店し、最新テクノロジーを備える460店舗を新たに出店。2022年までに現在運営している7412店舗を6700〜6900店舗に縮小する。閉店する店舗の大半はザラ以外のブランドのストアだという。

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 インディテックスでは新型コロナウイルス感染拡大によりグループ店舗の88%を臨時休業していたことを受けて、2020年第1四半期の総売上高が前年同期比44%減となった。オンライン販売の売上高は前年同期比50%増で、特に4月のオンライン販売による売上は前年の同月に比べて95%増加。同社では今後デジタル施策に注力する方針で、オンラインビジネスに10億ユーロ(約1218億円、1ユーロ=121円)を投資するほか、最新のテクノロジーを搭載したストア出店に17億ユーロ(約2070億円)を投じるという。

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