スペイン紙が「国内最高のドリブラートップ20」に注目、久保がメッシと比肩

 スペイン1部マジョルカの日本代表MF久保建英は、名門ACミラン移籍が浮上するなど去就が注目を集めている。

 その一方、18歳の日本人アタッカーは今季、天才FWリオネル・メッシ(バルセロナ)と並ぶ驚異のデータを残しているようだ。「国内最高のドリブラートップ20」でトップタイに立っている。スペイン紙「Estadio Deportivo」が伝えた。

 2019年夏にFC東京から名門レアル・マドリードに完全移籍した久保は、シーズン開幕直後にマジョルカへの1年間のレンタル移籍が決定。昨年11月10日のリーガ・エスパニョーラ第13節ビジャレアル戦(3-1)でスペイン初ゴールを挙げ、今では主力としてフル稼働している。

 現在、レアル・ソシエダ、ベティス、パリ・サンジェルマン(PSG)、そしてミランなどが久保の来季レンタル先として浮上。18歳のアタッカーを巡る移籍報道が日々過熱の一途を辿っている。

 そんななか、驚くべきデータを取り上げたのがスペイン紙「Estadio Deportivo」だ。記事では、セビージャのアルゼンチン代表MFルーカス・オカンポス、ベティスのフランス代表MFナビル・フェキルを中心に取り上げているなか、データサイト「Alebia Analytics」が作成した「国内最高のドリブラートップ20」に着目。そのなかで、メッシと久保に触れている。

「Alebia Analyticsのデータによると、ラ・リーガでセビージャ(ルーカス・オカンポス)とベティス(ナビル・フェキル)の選手を上回るのは、リオネル・メッシ(バルセロナ)と久保建英(マジョルカ)の2選手のみで、1試合(90分あたり)のドリブル成功数は5.4回だ」

称賛に価する久保のデータ、リーグ戦再開後の11日にマジョルカとバルセロナが激突

「Alebia Analytics」は90分あたりのドリブル成功回数を算出し、スペインのラ・リーガで活躍する選手を対象にランキング化。オカンポスが4位の4.5回、フェキルが3位の5.3回のなか、久保とメッシが5.4回で1位タイに並んでいる。

 今季の久保はリーグ戦24試合(1431分)で3得点をマークしている一方、メッシは22試合(1889分)19ゴール。ゴール数では大きく水を空けられている久保だが、ドリブル成功数はメッシに比肩しており、攻撃への積極性がデータに表れている。

 残留争いを強いられているマジョルカと優勝争いをしているバルセロナ、それぞれのチームスタイルなどの事情も踏まえつつ、ラ・リーガ挑戦1年目の18歳という点も加味すれば、久保が残している数値は称賛に価すると言えそうだ。

 PSGやミランなどの名門クラブも久保の獲得に興味を示しているとされるなか、スペインは6月11日からのリーグ再開が決まった。同日、マジョルカは首位バルセロナを本拠地で迎え撃つが、日本の若き才能のプレーは一層注目を集めそうだ。(Football ZONE web編集部)