ピクサー・アニメーション・スタジオが、ピクサーで初めてゲイのキャラクターを主人公にした短編映画『アウト(原題) / Out』を発表した。

 『アウト(原題)』は、新たなストーリーテラーを発見し、新たなストーリーテリングのテクニックを探究、制作における新たなワークフローの実験をすることを目的にしたピクサーの短編プログラム「SparkShorts」のうちの1本。現地時間22日からディズニーの動画配信サービス「Disney+」(日本では今年6月から展開予定)で配信されている。

 『アウト(原題)』は、ゲイであることを両親には秘密にしている主人公グレッグが、飼い犬の助けを借りて、自分には隠すことなど何もないと知る姿を描いた9分間の作品だ。予告編では、グレッグが犬を相手にカミングアウトの練習をしていたところ、引っ越しの準備を手伝おうとサプライズで両親が登場。犬がグレッグとボーイフレンドとの写真を隠そうと頑張るも、母親に見つかってしまいそうになるシーンで終わっている。

 近年、『2分の1の魔法』や『トイ・ストーリー4』などゲイのキャラクターを登場させてきたピクサーだが、主人公としてそのストーリーをしっかり描いたのは今回が初となる。(編集部・市川遥)