山形県鶴岡市で絹製品の企画・販売を手掛ける「鶴岡シルク」は、新型コロナウイルスの影響によるマスク不足を受け、国産シルクのマスクを発売した。

 マスクはウエディングドレスなどに使われる厚手のサテン生地を重ね、間にガーゼを入れた構造。大きさは縦幅が13センチ、横幅が20センチで、洗って繰り返し使うことができる。肌触りの良さと軽さが特徴で、同社によると保湿や抗菌作用にも優れているという。

 同社ホームページなどで販売し、価格は1枚1980円。

 2月から開発を始め3月に完成させた。今月12日から横浜市の京急百貨店で7日間限定で販売し、1日につき30枚ほどを用意したが、連日完売した。同社の本社にも全国から問い合わせが相次いでいる。

 大和匡輔社長は「使い捨てではない、国産の安心感を届けたい」と話す。