世界各地には民族それぞれの文化があり、多少なりとも独特の変わった習慣があるものだ。日本の「はだか祭り」は、中国人から見ると非常に変わった習慣に映るようだ。中国メディアの今日頭条は20日、「はだか祭り」について紹介する記事を掲載した。新型コロナウイルスですら「止めることはできない祭りのようだ」と伝えている。

 記事は、「はだか祭り」は岡山県で毎年2月に行われており、約1万人が参加すると紹介。岡山県の人口は192万人ちょっとで、この祭りは男性しか参加せず、見学者は含めない人数なので、「いかにこの祭りが人気であるかが分かる」としている。

 そして、「はだか祭り」は日本三大奇祭として有名で、500年以上の歴史があると紹介。ふんどしを締めただけのほぼ全裸の男性たちが2本の「宝木」をめぐって激しい争奪戦を繰り広げるお祭りで、宝木を手にした人は「福男」と呼ばれて1年間の福を得ることができるのだと伝えた。

 それで記事は、「500年以上も続けていることで、深く根差した習慣であり、これは中国人が春節(旧正月)に餃子を食べるのと同じようなものだ」と分析。そのため何が何でも参加するものだが、「疫病が流行している状況では、健康問題に注意すべきであり、このような大規模なイベントはより注意をすべきだ」と主張した。

 実際、今年のはだか祭りは新型コロナウイルスの感染が日本でも広がっているなかでの開催だったため、海外からは「信じられない」などの反応が見られたようだ。だが、中国人ネットユーザーからは「萬家宴と同じで止められないんだよ」というコメントが寄せられていた。萬家宴とは武漢市で感染拡大を招いたと言われる4万世帯が参加した大宴会のことだ。

 伝統行事はなかなかすぐに中止というわけにはいかないものであるが、この先日本でも感染拡大がさらに広がると、伝統的な催しも含めて大人数が集まるイベントや習慣は控えざるを得なくなるのかもしれない。そうならないよう、早く終息することを願うばかりである。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)