甘く、みずみずしく、見た目にも美しいー。

老若男女問わず誰からも愛され、フルーツの中でも圧倒的な人気を誇る「いちご」。冬から春にかけての今が、まさに一番美味しい季節だ。

そこで、江戸時代から青果商として東京に根ざし、日本のフルーツ人気を牽引する老舗『千疋屋総本店』のいちごスイーツを取り上げようと思う。早速、ラインナップをのぞいてみよう。




『千疋屋総本店』がおすすめする香川県産「クイーンストロベリー」を使ったスイーツは絶品!

千疋屋総本店日本橋本店の様子


『千疋屋総本店』は、かの西郷隆盛もご贔屓にしていたという歴史ある店。現在の埼玉県越谷市に当たる埼玉郡千疋村から水路で果物や野菜を運び、1834年に創業した。

急速に近代化が進む1868年には、フルーツパンチやアイスクリームなど、当時は目新しい西洋風デザートを楽しめる「果物食堂」をオープンし、フルーツパーラーの原型を築いている。




現在は、特定の契約農家を作らずに、毎日大田市場に足を運んでは、その日の最上の果物を厳選して仕入れている。都内を中心に多数の店舗を構える中、気候変動などに左右されずに、良質な果物を一定数揃えられる秘訣はここにある。

この時期にお目見えする香川県産「クイーンストロベリー」は『千疋屋総本店』が自信を持っておすすめするいちご。土壌や栽培方法を統一し、こだわりの味を生産している。

例年2月末ごろまでは、このクイーンストロベリーを使ったスイーツが店頭に並ぶ。


甘さと酸味のバランスが絶妙!「クイーンストロベリー」を使ったスイーツはコレだ!

「クイーンストロベリーショートケーキ」864円(税込)


「クイーンストロベリーショートケーキ」は、クイーンストロベリーシリーズの中でも王道の一品。

「定番のショートケーキはやはりとても人気があります。ダイレクトにクイーンストロベリーの美味しさを感じていただけるケーキです」と、スタッフは語る。

主役となるいちごは粒の中まで赤く熟し、口に含むと爽やかな甘みと酸味を感じることが出来た。また、この味わいを生かすために作られたスポンジやホイップクリームも秀逸。

ベースとなるスポンジはしっとりふわふわ、これを舌ざわり滑らかなホイップクリームで優しく包み込む。また、約5cm×8cm×高さ5cm(デコレーション部を除く)の上品な佇まいは、大人にも重さを感じさせずに満足感を覚えるジャストサイズなのも嬉しい。



こちらが「クイーンストロベリー」


「クイーンストロベリー」は、香川県の限られた農家で栽培している貴重ないちご。日射量に合わせて肥料を調整するシステムや、太陽光を最大限に取り入れるビニールハウスを取り入れ、徹底した温度管理のなかで栽培する。

「このいちごは農家さんの努力の賜物です。数量は決して多くは採れませんが、しっかりしたクオリティが自慢。甘みと酸味とのバランスが絶妙ないちごです」と、いちごに対する想いを教えてくれた。



「ストロベリータルト」4号サイズ5,400円(税込)、5号サイズ8,100円(税込)


「ストロベリータルト」は、オレンジのリキュール「コアントロー」を効かせたカスタードクリームの上に、真っ赤なクイーンストロベリーが美しく積み上げられている。

いちごのタワーとクリームの曲線がオブジェのような美しさ。箱から登場した時のインパクトで、思わず笑顔になってしまう。こちらは2月末までとなるのでお早めに。


ホワイトデーの予約販売品や新商品もCHECK


今なら間に合う!予約しないと買えない、ホワイトデー限定品も!

「クイーンストロベリーショコラ」1個入り 486円(税込)、2個入り 918円(税込)、4個入り 1,728円(税込)


「クイーンストロベリーショコラ」はホワイトデー限定で、3月4日まで予約が可能。シリーズ中もっとも素材の味をダイレクトに感じられる逸品だ。

クイーンストロベリーを、ほのかな甘みのホワイトチョコとストロベリーチョコでデコレーション。ホワイトチョコを身に纏ったいちごは、クリーミーな味わいを楽しめる。見た目も春らしい、淡く可愛らしい印象となっている。



「苺と桜のエクレアシュー」(日本橋本店限定)702円(税込)


「実はまだお店には出ていないのですが、春にぴったりのいちごスイーツも控えているのです」と、広報担当者がそっと教えてくれたのが「苺と桜のエクレアシュー」だ。

こちらは、3月15日から4月5日まで、日本橋本店限定で発売される限定品。カスタードクリームを挟んだエクレアシューの上に、桜クリームとホイップクリーム、ジューシーないちごが整列している。

春らしさを前面に感じさせる塩漬けの桜は、ほんのり甘じょっぱく程よいアクセント。いちごの美味しさを引き立てる。春先の外出時やお花見の手土産にも喜ばれそう。



「いちごのベイクドチーズ」702円(税込)


今冬12月に発売開始されてから、特に女性に支持の厚い「いちごのベイクドチーズ」は、甘味と酸味が絶妙なバランスのいちごを、口どけやさしいホイップクリームとベイクドチーズケーキがしっかり支える。

クリーミーなチーズケーキが、ジューシーないちごと相性抜群のハーモニー。濃厚ながら、爽やかな味わいを楽しめる。


食べやすい定番カップスイーツやオムレットも


食べやすい、定番のスイーツも侮ることなかれ

「苺ミルクプリン」702円(税込)


「個人的なイチオシはこちらです」とスタッフが推してくれたのは「苺ミルクプリン」。

練乳ミルクソースは中皿に分けてあるので、まず1口目はいちごの果実がゴロゴロ入ったプリンだけを単体で味わいたい。ただ甘く美味しいのではなく、いちご本来の酸味が効いたフレッシュなプリン。

続いては、練乳ミルクソースをかけて。クリーミーな練乳ミルクソースが加わることで、マイルドな味わいに変化。2段階で変化する味わいを楽しんで欲しい。



「絹ごし杏仁ストロベリー」702円(税込)


時期によってフルーツソースが変わる「絹ごし杏仁」。今の季節は、いちご。つるりとした喉越しの杏仁ジェリーに、国産いちごの甘酸っぱいソースが絡み、爽やかな風味に。

「すぐに食べられる特性からか、東京駅や羽田空港の店舗で特に人気が高い商品です。なかでも『絹ごし杏仁ストロベリー』は、手土産で持参すると、とても喜んで頂けると、人気の商品です」と教えてくれた。



「ストロベリーオムレット」486円(税込)


80年以上前から千疋屋総本店のメニューとして親しまれ続けているオムレット。クラシックな人気商品は、定番のバナナのほかに、今はいちごが店頭に並ぶ。

しっとり柔らかなスポンジ生地の中にふわふわのホイップクリームといちごが包まれている。食べやすいようにいちごがカットされているあたりに、老舗の心意気を感じる。



いちご本来の味を重視!甘さに偏らず、酸味とのバランスを重視したスイーツの数々

『千疋屋総本店』のいちごスイーツは、どれもいちごがもつ素材の味を最前面に立たせている逸品ばかりだった。

きっと食べた人の多くが、ド直球ないちごの美味しさを感じられるはずだ。

今の季節しか味わえない旬のいちごを使ったスイーツ。ぜひ手土産候補に加えて欲しい。