平均年収が高くない会社のランキングをまとめました(写真:tsukat / PIXTA)

東洋経済オンラインでは、最新の地域別平均年収ランキングを作成した。

上場企業のうち、調査対象会社は3242社。東京に本社を構える会社は1635社で、全体の半数以上となった。


最新の『会社四季報 2020年1集新春号』は発売中。書影をクリックすると東洋経済のストアサイトにジャンプします

先日配信した、「平均年収全国トップ500社ランキング」は全国の上位企業の一部を紹介したにすぎない。そこで今回は、下位の500社を「ワースト500社」として紹介したい。企業や読者の一部から「トップ500でランキングをすると、まるで500位が低いように見える」「給料の高い会社ばかりではなく、高くない会社の情報も知りたい」という指摘があり、それに応える狙いもある。

上位10社中7社は東京以外に本社を置く企業となっており、本社所在地に分散傾向がみられる。平均年収が300万円未満にとどまる企業は3社あった。

グループ企業については、全体で連結ベースの年収を算出するのがベストだが、基データとして使用している有価証券報告書のデータが単体会社のものであるため、単体の年収数字となっている。本社の中枢機能を担う社員しかいないケースが多く、年収が製造現場などの実態より上振れる傾向にある純粋持ち株会社も一部除いている。持ち株会社には*をつけて区別した。

上位には特徴的な企業も多い

ランキング1位は、宮城県に本社を置くトスネットで、従業員147人の平均年収は260万円だった。主力は建設現場やイベントの交通誘導を行う事業だ。事業自体は好調で、2020年の東京オリンピックなど、大型イベントが続くために今後も高い需要が見込まれる。

今回の集計対象企業(3242社)の平均年収は464万円で、平均年齢は40.0歳だっが、ワーストランキングで取り上げた会社によっては専門職や定年後の再雇用社員などを集計対象に含み、平均年収や平均年齢との関係から、いわゆる正社員の平均的な実態と乖離がある場合もありうる点には注意いただきたい。