12月10日放送の『アッパレやってまーす!』(MBSラジオ)で、宮川大輔が、下積みせずYouTubeでブレイクした芸人が「すぐアカンようになる」理由を語った。

 スピードワゴンの小沢一敬、東京ダイナマイトの松田大輔と宮川が若手芸人について話し、松田が「自分でチャンネル立ち上げて、漫才を流してる方が早いんじゃないですか」と、YouTubeを活用している後進が増えているという。

 だが、宮川は「NSCとか弟子とかわからへんけど、まったくルールわからへんまま芸人の中に入ってきて……っていうのも怖くない? なんぼ面白かったって、バッと火がついても、なんかすぐアカンようになる気がせぇへん?」と危惧。

 その話に小沢も同意し、劇場があると「楽屋で先輩と後輩がいるから(芸人としてのルールやマナーを)覚えるし、終わった後、メシ連れてってもらったり」と、先輩との人間関係で得られるものが多いと話す。

 宮川は「『ごめんなさい』とか言ったら、『ごめんなさいは、友達に謝る言葉やで』みたいな。『そこはちゃんと “すみません” やで』って」と、基本的な言葉遣いから学べるという。

 小沢も「それを10代のときに教わるって(大事)。メシ行ったときの気配りとか」と自分たちの実体験も語っていた。

 宮川はウェブ「マイナビティーンズ」で、女子高生ライターから「ユーチューバーになりたいって人はいます」と話を聞き、「ユーチューバー!??(笑)。ユーチューバーってのはすごいね。びっくりした」と驚いていた。

 劇場は、芸だけでなく、人間関係や挨拶も習得できる「学び舎」だ。YouTubeは世界に向けて即時に発信できるが、笑いの機微は学べないということだろう。