今年は、1979年の「機動戦士ガンダム」放送開始から40年という節目の年。

日本国民の誰もが知るであろうロボットアニメも40周年を迎えました。

今年はゾクゾクと記念グッズが発売されていますが、なんと中国のスマホメーカーであるOPPOからも最新のスマートフォンの性能を引っさげたガンダムとのコラボレーションモデルが発売されました。

その名も「Reno Ace 高达40周年定制版( Reno Ace GUNDAM Limited Edition )」。

かつて国内でもガンダムとコラボしたケータイがいくつかありました。

2007年にソフトバンクから発売された、シャア専用ケータイ「913SH G TYPE-CHAR」

1/12シャア専用ザクヘッド型の充電台とドッキングしてケータイの待ち受け画面がモノアイとして動いたり動作音もさながらに再現。

ケータイ自身もジオン軍士官向けの官給品という設定で、ジオニック社のロゴがはいるなど、非常に凝った作り込みが話題を集めました。

そして2010年には、同じくソフトバンクからガンプラ30周年を記念してガンプラケータイ「945SH G Ver.GP30th」が登場。

このためだけに作られたメタルフレームを採用したオリジナルガンプラとホワイトベースのカタパルトを再現した充電ベース。ビームライフルの照準をイメージしたメインカメラや、ビームサーベル形状となったワンセグアンテナとなった、ガンダムをモチーフにしたデザインのケータイ。

カスタマイズ用デカールやシールド型バッテリーカバーもつくなど、こだわりっぷりは相変わらず、ガノタ必須のケータイでした。

しかしながら、それ以降ガンダムとコラボレーションしたケータイはおろかスマホは出てきていなかったのです。

いつか出てくるかもしれないガンダムスマホは、海を渡って中国OPPOから発売されることになりました。

そういえばセーラームーンスマホも中国meituから発売されていましたね。

もちろん重度のガノタ(ガンダムオタクの略)である筆者は、発表を知った瞬間に物欲MAX!

けれどガンダムスマホは中国大陸でのみ販売され、しかも3万台限定という超レアアイテム。

一昔前なら諦めていたところ、欲しい欲しいと駄々っ子のように暴れまわる筆者を見るに見かねて、仲の良い友人がわざわざ中国のツテをたどりゲットしてくれました。

持つべきものは友、「こんなにうれしいことはない(涙」ですよ本当に。

このテンション爆上げのパッケージ。

ガンダムをモチーフとしたトリコロールカラーに、MOBILE SUIT GUNDAM ガンダムの文字。

説明書の入る中敷きには40周年記念の金属プレートまで埋め込まれています。

中国製であるスマホに入る日本語のカタカナが新鮮というべきか、作品への愛が感じられます。

スマホ本体を保護するスマホカバーも付属。

なんとその形状はガンダムシールドそのもので、まさにガンダムを守る盾。

結局もったいなくて使えないんですけどね。

USBケーブルと電源ユニットについても、汎用品ではなく、本体とあわせたデザインに。

アクセサリーまで手抜かりのなさはさすがというか、作った中の人はファンの気持ちをとてもよく理解してくれているようです。

本体は、OPPOの最新モデルである「Reno Ace」をベースにガンダムエディションへとカスタマイズしたもの。

基本スペックとして、ディスプレイサイズは6.5インチ(2400 x 1080ドット)にメインカメラには4つのカメラ(4800万画素メイン+1300万画素望遠+800万画素広角+200万画素モノクロ)を搭載、プロセッサはSnapdragon 855+でRAMは8GB、内蔵ストレージは256GB。

一般にキャラクターをウリにしたコラボモデルといえば、中途半端にミッドレンジあたりでお茶を濁されそうですが、ガンダムスマホはまさにエース級のフラッグシップモデルを採用。

普段はXperiaを常用している筆者からすると、カメラの数もメモリーもストレージも上回っていて、触ってみてもなんとも魅力的なハイスペックモデルで感動すら覚えます。


そして一番に気になるのはコラボとなる再現性のクオリティが重要。

このガンダムスマホの外観、細部までの作り込みに妥協がありません。

光の加減で表情をかえるホワイトに近いシルバーの背面ボディの質感も高く、ガンダムの象徴ともいえるブルーとレッドに分けたカラーリング。

装甲のつなぎ目となるラインと、カメラサイドに「E.F.S.F.(Earth Federation Space Force)」表記と小さく地球連邦軍ロゴなど、ガンダムのボディを彷彿とさせます。

中央の赤いライン部分には、OPPOロゴとは別に、GUNDAM RX-78-2という形式番号が表記され、ガンダムフェイスのプリントが施されています。

さて、電源を投入して起動すると、壁紙から各種アプリアイコンにいたるまでが完璧なまでにオリジナル。

ガンダムの世界観をイメージして、ホワイトを基調とした連邦サイドのトリコロールカラーの配色による壁紙のテーマに、アプリひとつひとつのアイコンも専用にカスタマイズされています。

さすがに劇中に登場したキャラクターやアイテムをモチーフにしたわけではありませんが、素のアイコンのままではなくきちんと作り込んであるということはそれだけ多くの労力と工数を費やしてカスタマイズされたということ。

「すごい・・・親父が熱中するわけだ。」


電源を充電している様子は、どちらかというと機動戦士ガンダム00に登場するGNドライヴのGN粒子のごとく光がうごめくあたりも、作品は違えと思わずニヤついてしまうところ。

ただし、あえてガノタの筆者から言わせてもらうと物足りない部分もあります。

それは、かつてのシャアザクケータイやガンプラケータイには、ケータイの動作とともに起動音や警告音、劇中で流れるさまざまなSEが流れるギミックがあり、それがまたガンダムの世界観に浸れる部分だったのですが、このガンダムスマホに音声は収録されていません。

ここは大人の事情によるところかもしれないのですが惜しい。

スマホとしての使い勝手は至極快適で、ディスプレイのタッチサンプリングレートが135Hzに高められていることもあってか指に吸い付くように操れるところは非常に好印象。

手にして使うスマホとしての性能も全く申し分なく、ガンダムスマホとしての満足度も非常に高いのは間違いなく。

今回の中国OPPOから発売されたガンダムスマホを期に、国内でも新たにガンダムスマホやシャアザクスマホを発売して欲しいと思ってやみません。