映画『アナと雪の女王2』(全国公開中)のクリス・バック監督が来日インタビューに応じ、ネット上で広まる「アナとエルサの弟はターザン」説の真相を語った。

 本作は2014年に日本でも公開され、興行収入255億円の大ヒットを記録した『アナと雪の女王』の続編。前作でありのままの自分を受け入れたエルサが、彼女にしか聞こえない不思議な歌声に導かれ、妹のアナたちと共に自身の力にまつわる謎を解き明かす旅に出る。

 前作が大ヒットし、ネット上で広まっているのが、アナとエルサの弟はターザンだったという説。それによると、前作で船で旅に出たまま亡くなっていたアナとエルサの両親だが、実は母親のおなかの中には男の子がいて、船上で出産。その後、ジャングルに漂流したが、両親はヒョウに殺され、残された男の子こそがターザンだったという。

 その真相について直撃してみると、クリスは「オーノー! それは僕が冗談で言ってしまったんだ。前作のあとに取材を受けて、ファンによるいろいろな説の話になって、僕もあるよって話をしたら、バーッと広まっちゃって。みんな信じちゃったんだけど、真実ではないんだ。ファンはいろいろな説を考えてくれて、僕も大好きなんだけど、それについては本当じゃないんだよ」と否定。

 あくまでもそれは『ターザン』(1999)の共同監督でもあるクリスの頭の中にあった一つの説だったようで、「ちゃんと謝らなくちゃね。日本語で『アイムソーリー』は何て言うの?」と確認すると、「ゴメンナサイ」と申し訳なさそうに笑った。(取材・文:編集部・中山雄一朗)