主人公・春日高男は、憧れの同級生の体操着を衝動的に盗んでしまい、その一部始終をクラスの問題児・仲村佐和に目撃されてしまう。春日は仲村に翻弄され、主従関係を結ばされることにーー。

押見修造が2009年〜2014年に『別冊少年マガジン』(講談社)で連載した漫画『惡の華』は、鬱屈した青春と思春期特有の行き場のない衝動を描き、読者から大きな支持を得た。9月27日から公開中の実写映画は、作者自ら「最高傑作」と胸を張るほど、原作の世界観を見事に再現している。

仲村を演じるのは、『わたしに××しなさい!』(2018年)や『Diner ダイナー』(2019年)などで多彩なキャラクターを演じ分け、注目を集める玉城ティナ。

本作の最重要人物・仲村がどのようなキャラクターなのか? 押見×玉城によるクロストークから、仲村の人物像、そして『惡の華』が伝えたい本当のテーマを明らかにしていく。

撮影/川野結李歌 取材・文/加山竜司
スタイリング/今村仁美(玉城) メイク/今井貴子(玉城)

はじめて映画を観たとき、仲村から目が離せなかった

映画をご覧になった感想をお聞かせください。
押見 最高でした。めちゃくちゃ最高としか言いようがないです。「バンザーイ、やったー!」って感じでした。最初に観たのはけっこう前なんですけど、そこから4〜5回は観ました。
玉城 スゴい。私より観てる(笑)。
押見先生の作品はこれまでに何度も映像化されていますよね。今までの映像化作品と比べて、どのような違いがありますか?
押見 いろいろな感慨があります。もともと井口(昇)監督のファンだったこともありますし、今回の映画では自分の地元が舞台で、それこそ通学路なんかがスクリーンに映っているわけですから、個人的に特別な映画になりました。いろいろな区切りがついたような感じがしています。
玉城さんは、はじめて完成した映画を観たときのお気持ちは?
玉城 初号試写ではじめて全編を通して観たときに「(自分が)こうなるんだな」と。

仲村が画面の中に散りばめられていて、恥ずかしくもあったんですけどホッとしました。やっぱり漫画の実写化なので、「映像化する意味」みたいなものが映っていたらいいなと思っていたので。
押見 「こうなるんだな」は、どのへんで思いました?
玉城 お祭りのシーン(原作第32話/6巻収録)ですね。季節は夏という設定だけど、撮影したのは11月のものすごく寒い日だったので(笑)。

伊藤(健太郎)さんとふたりでガタガタと震えながら撮ったのですが、映像はめちゃくちゃ夏っぽく見えていてよかったです。
押見 本当に完璧でした!
玉城 原作者の方にこう言ってもらえるとうれしいです。押見先生が撮影現場に見学にいらしたとき、あんまりお話できなかったので…。

「もしかしたら先生は映画を気に入っていないのかも?」と不安だったんですよ。
押見 え、本当ですか? 僕がお邪魔したのは夏祭りの撮影のときで、みなさん大変そうでしたから…。本当にすいません、めちゃくちゃ緊張していただけなんです。

ボキャブラリーが少なくて申しわけないんですけど、きょうは好きなシーンを手帳に書いてきたんですよ。
玉城 うわー、素晴らしい!
ぜひ、原作者が選ぶベストシーンをお聞かせください。
押見 はい。…なんですけど、書き出していたら、ほぼ全部になってしまいまして(笑)。
玉城 私もほぼ全部です!
押見 ただ、はじめて試写で観たときは、ずっと玉城さんが演じる仲村さんばかりを追ってしまっていたんです。

冒頭の教室のシーンで、春日の後ろに座っている姿がすでに「仲村さんがいる!」感じがして。もう「やったー!」と思いました。
玉城 ああー、よかったぁ。
「仲村さんがいる!」というのは?
押見 “佇まい”としか言いようがないんですけど、かわいいけど負のオーラをまとっている感じといいますか…。そのふたつが両立されている、っていうのが最初の登場シーンでバンと出ていました。

仲村さんって、演じるのが難しいキャラクターだと思っていたんですけど、あのシーンを見た途端、すごく安心できたんです。
押見先生は仲村というキャラクターをどんなイメージで描いていたのでしょう?
押見 自分が仲村さんを描いているときは、5歳くらいの子どものような純粋さがあるようなイメージだったんです。だから土手で仲村さんが春日に「何で?」って話しかけるシーン(原作第1話/1巻収録)で、純粋な感じの聞き方をしている玉城さんを観たとき、すごく救われた気がしました。
玉城 うれしいです、ありがとうございます…!

好きな仲村を切り取れるよう、「角度を多く」演じる

押見先生は「仲村さんは演じるのが難しいキャラクター」とおっしゃいましたが、演じた玉城さんは実際に難しさを感じましたか?
玉城 撮影に入る前には、どういうふうに肉づけしていこうか、いろいろと悩みました。ただ、なんとなく自分の中で方向性が定まって、井口監督から「それでいいよ」と言ってもらってからは、楽しみながら演っている感覚でしたね。

先生がおっしゃるバランス感…でいえば、やっぱりエキセントリックなところも重要だけど、無邪気さやかわいらしさは、同時に見せたいと考えていて。だからシーンごとでいいというか、作品全体で仲村像をあえて統一する必要はないのかなと思っていたんです。

観た人が自分の好きな仲村を切り取ってくれたらいいなって。その角度が多くなるよう努めていましたね。
押見 「角度が多くなるように」…面白い表現ですね。この『惡の華』という作品は、春日に感情移入しながら仲村さんをめぐる物語の構造をしているので、どうしても仲村さんを目で追っちゃうんです。

だけど、それにしても玉城さんの演じる仲村さんが突出していて。表情や演技の振り幅が大きくて、一挙手一投足すべてを追っていたというか。中学時代と高校時代でも全然違いますし、無邪気なとき、罵倒するとき、悲しい顔をするとき…と、全然別の人間のように見えました。
玉城 わぁ、よかった〜。
押見 僕も『惡の華』を描いているときは、(仲村を描くことが)非常に難しかったんですよ。ネーム(漫画の下描き)の段階で、「これじゃあ仲村さんじゃないな」と思って描き直すこともけっこうありました。ちょっと間違えると、まるで神々しさがなくなってしまう。だから、映画の仲村さんは、ずっと神々しさが続くところがスゴいと感じていたんです。
仲村は、春日たち他の登場人物と比べて「何を考えているのかわからない」キャラクターですが、玉城さんはどう考えていましたか?
玉城 仲村はストーリーが進む中で、春日と立場が逆転するというか、主従関係がちょっとずつ入れ替わってしまうところがあって、「それ以前/以降」みたいな考え方で演じようと意識していました。

でも、彼女が何を考えているかとか、何を抱えているかは、彼女自身が口に出して説明しなくても、みんなが感じ取ってくれると思っていたんです。わざわざセリフにしちゃうと面白くなくなっちゃうのかな、と。

ラストのシーンにしても、仲村は何か自分の心情を明かすわけじゃない。春日はワッと詰め寄ってきても、仲村は仲村のままでいればいいんだと思って…。うーん、なんでしょうね。そのシーンごとの正解を探すイメージ、かなと。

漫画を読み直して「ショボっ。玉城さんに負けてる」と思った

玉城さんは今回のオファーがある以前から原作を読んでいたとか。
玉城 はい。それこそ「クソムシが」って吹き出しの表紙(1巻)が書店に並びはじめた頃から…。
押見 そんなに前だったんですか! うわー、うれしいです。
玉城 15〜16歳くらいの、リアル中学〜高校生ぐらいの頃でした(笑)。
押見 まさに思春期じゃないですか。その頃はもう(芸能界)デビューされていたんですよね?
玉城 そうです。いやぁ、でも私の思春期はひどかったから…(苦笑)。
押見 そのひどさっていうのは、仲村さんに通じるひどさですか?
玉城 いや、全然こんな感じじゃないです(笑)。…でも、漫画を読んだり、本を読んだりというのは、その頃からずっと心の支えになっていて、その中のひとつに『惡の華』があったんです。

だから「『惡の華』を実写化するみたいだよ」と聞いたときはすぐに当時の感覚が蘇ってきたし、もし携わらせていただけるなら「ぜひ仲村で」と思っていたんです。
押見 たしかに、仲村さんは本とか文化に触れるタイプじゃないですよね。そういうものに触れる機会があれば救われるというか、別の道もあったと思うのですが、仲村さんはそういう救いがない人なので。だから、自分の“ひどさ”の持っていきどころがわからなくなる、と思っていたんです。

そういう地獄の出口が見つからないままになってしまったら、たぶんあそこに行くしかないのかな、と。そんな感じで高校編のクライマックスを描いていました。
玉城 感情の出し方にしても、文化的な何かを経てきた女の子じゃないんだろうな、と思いました。春日について考えるときは、原作に出てくる本(ボードレールなど)を読んだりもしたんですけど、仲村はそこをまったく理解しないというか、理解しようとしないことが逆にいいのかな、と。作品の背景としては一応理解しておくんですけどね。
押見 うん、それが正解だったんだと思います。前に玉城さん、『映画秘宝』(洋泉社)で大槻ケンヂさんとボードレールについて話していましたよね? そこでボードレールはマザコンで、母親の影を女性に投影して、勝手にめんどくさく自己嫌悪して破滅する…みたいな話をされていて。

非常に的確なボードレール批評だな、と思いました。それってまさに、春日の人物評でもあるんですよね。
玉城 私、理解できていましたか? よかったです、ボードレールの女性に対する感情みたいなものに、春日が寄り添っているところが面白いなと思っていたんです。
押見 もし春日が仲村さんと出会わずに、また常磐(文)さんとも出会わずに、そのまま鬱屈して詩とかを書いていたら、ボードレールみたいなめんどくさい男になっちゃうんでしょうね。
玉城 そうですね(笑)。でも春日は仲村と出会っちゃいましたからね。出会ってよかったのか悪かったのか、わからないですけど。
押見 いやでも、みんな出会いたいんだと思いますよ。「何で俺の人生には仲村さんがいないんだ!」とか「どこに行けば仲村さんに出会えますか?」みたいな感想が多いですから。
玉城 そういう感想が(読者から)届くんですか?(笑)
押見 はい。だから玉城さんは、この漫画の意図とか井口監督の意図をわかったうえで、見透かしたうえで演じているように感じたんです。僕の勘違いかもしれないですけど。

『惡の華』という作品は、これまでにアニメや舞台になりましたけど、演者の方々は乗り移るようなアプローチで挑んでいる傾向が多いように見えました。でも、玉城さんの場合はどこか引いていて、客観的な視点で演じているように見えて…。ベタベタしていなくて、そこが神々しさに通じていると思って。
玉城 仲村は飼い慣らすことができない、と最初から思っていたんです。だったら理解しようとするんじゃなくて、彼女のいちばんそばにいて、話を聞いてあげることが大事なんじゃないかな、って。
押見 おお…。
玉城 あとは仲村というキャラクターはできあがっているし、ファンの方もたくさんいらっしゃるので、そういう方々が観たい仲村になれたらいいな、と。
押見 その需要は完全に満たしていると思いますよ。表情の再現度や、立ち方や姿勢、あとは目ですかね。それが本当にスゴかったです。試写を観たあとに自分の漫画を読み直したんですけど、「あれ? ショボっ」って(笑)。「玉城さんに負けてる!」って思いましたよ。

「頭突き」は仲村さんなりのスキンシップ

井口監督からのディレクションで印象的なものは?
玉城 本読み(台本を演者たちと読み合わせる作業)の段階で方向性の感覚は一致していたので、現場ではちょっとした笑い方だったり、監督が大事にされているポイントだったりを新たに付け足していった感じでした。監督のフェチを探りながら演じる作業も面白かったです。
押見 井口監督のフェチって、玉城さんはどのように分析していますか?
玉城 うーん…。撮影中のあるシーンで、いきなり「頭突きをして」って言われたことがあって(笑)。
押見 原作にはないシーンですよね。あれは井口さんのリクエストだったんですか?
玉城 そうです。だから井口監督は「仲村さんなりのスキンシップとは何か」を熟慮されているんだな、って思いました。本当はもっとこういうことをさせたいとか、いろいろイメージがあるのを、削ぎ落としてやっているんだろうな、と。

今まで「頭突きをして」なんて言われたことがなかったので、私なりの頭突きを(笑)。
▲映画『惡の華』のメイキング風景。キャストたちには井口昇監督のフェティシズム全開な演技のディレクションが繰り広げられたという。
押見 「頭突き!」って言いながらやってましたよね。僕も井口監督とフェチがかぶっているところが多々あるので、「かわいい…」と(笑)。
玉城 あはは。言わないと何をしているのかわからないんじゃないかと思っちゃって…。「頭突きだぞ!」って宣言してみました。
「クソムシ」というセリフは、押見先生が実際に奥様に言われた言葉だそうですね。そういったセリフをスクリーン越しに聞くという心境は、当事者としてどうでしたか?
押見 恥ずかしいですよね。恥ずかしいですけど、すごくうれしかったです(笑)。
玉城 あっはっは。ああいった言葉は奥様からよく言われるんですか?
押見 そこまでないですけど…。ああ、「うんち人間」と言われたこともありましたね。
玉城 うんち人間…。
押見 漫画でも使いました。仲村さんの家でノートを盗み見た春日に、「早く出てけようんち!!!」(原作20話/4巻収録)っていう。
玉城 ああー、あの「うんち」の言い方も井口監督はこだわっていましたね。「“ち“にアクセントを置いてください!」って。監督の中に正解のアクセントがあったんでしょうね。
押見 そのへんの細かいニュアンスが、全部自分の思い描いていたとおりだったんですよ。違うところが1個もなくて、全部「そのとおり!」って。
河原の秘密基地内で仲村が春日をボコボコにしているシーン(原作第24話/5巻収録)は、まるでイチャイチャしているように見えました。
玉城 あれはもう、完全にふたりのイチャイチャシーンですよ(笑)。付き合って3ヶ月くらいのカップルの、まさにピークのときのようなイメージです。
押見 いちばんうらやましい時期ですね。
玉城 あそこは「ラブが出るように」という感覚でした。そういう意識で演じれば、たとえボコボコにしているような状況であっても、イチャイチャしているように見えると思っていて。
まさに青春映画として仕上がっていますよね。
玉城 完全に青春映画です。これまでに何百回も言っているんですよ(笑)。
押見 僕も『惡の華』は青春漫画だと思って描いていたんです。それから、手をつなぐのが大事な映画でもありますね。いろいろな人たちが、手をつないだり、離したりするところがすごく象徴的です。

仲村さんのビンタ、タイミング完璧

押見先生が手帳にメモしてきた「好きなシーン」を、もっと聞かせていただけませんか?
玉城 ですよね。私も気になります(笑)。
押見 えっと…。僕、玉城さんのコーラの投げ捨て方が大好きなんですよ。

春日が佐伯さんと古本屋デートをしたあとに、公園で告白して、そこに仲村さんがやってきてコーラをぶしゅーっとかけて、パーンと投げ捨てるシーン。原作ではバケツの水をぶっかけるところ(原作8話/2巻収録)を、コーラに置き換えていて。
玉城 あれは…、私の運動神経の悪さがめっちゃ出てる(笑)。
押見 そうですか? 運動神経が悪いというより、「こんなものどうでもいい!」っていう感じが出てる投げ捨て方で素敵でしたよ。
玉城 あっ、はい! たしかに「どうでもいい」と思って投げました(笑)。

「どうでもいい」感じでやっても、伊藤さんはしっかりと受けてくれるから助かりました。春日としてだけじゃなくて、伊藤さんとしても「何をやっても大丈夫」と、どっしりと構えてくれていたので。
押見 ああ〜、たしかにそうですね。健太郎さんの受け能力が素晴らしいんですよね。(春日への)ビンタも最高でした。自分的には、ビンタのタイミングが完璧で。
玉城 よかったー(笑)。楽しかったです。
押見 やっぱり楽しかったですか!
玉城 「ここだな!」と思ってやりました。
押見 さすがです。タイミングを把握していらっしゃるんですね。

あのシーン、(春日の)予想の半拍少し前でビンタするんですよね。ぶたれる側が呼吸をグッと整える前にパーンってくる。
玉城 だって「来るぞ」と構えられていたら面白くないですから(笑)。だから「ここでやるよ」とは言わずに、バーンって。しかも、めっちゃ本気でやったからなぁ…。
押見 健太郎さんの反応も最高でした。あのビンタ、リピートしたいくらいです。ビンタ完璧。
玉城 ビンタ完璧(笑)。

大人になっても思春期の感情を、消さないでほしい

せっかくの機会ですから、お互いに聞きたかったことはありますか?
押見 玉城さんに聞いてみたかったんですけど…この物語のあと、仲村さんはどういう人生を送っていると思いますか?
玉城 それは撮影に入る前に、原作を読み直したときに考えました。そもそも人って、思春期を乗り越えていくというか、もしくは乗り越えたフリをしてずっと生きていくわけじゃないですか。

年を取って、大人にはなっていくけれど、思春期に感じた感情って、表現をする仕事をしていくうえでは、消す必要はないと思うんですね。 別に表に出して一緒に生きていくわけじゃないですけど、体のどこかにいてもいい感情なんだなと思っていて…。
押見 なるほど。
玉城 だから仲村に対しても、「こういうふうに生きる」とは考えていませんでした。彼女がどういう人生を歩んだとしても、中学生から高校生の頃に得た感情というものは消えないから、できるだけ消さないで彼女がいてくれたらいいなぁ、って思うんです。
押見 玉城さんのおっしゃるとおりだと思います。仲村さんはあんな感じの人ですけど、やっぱりどこかで“ふつうにんげん”(原作第55話/11巻収録のセリフ)にならざるを得ないタイミングが来るんですよね。

ずっとあのままでは生きていくことはできなくて、どこかでいつか、あのままの仲村さんをやめないといけない。あのままだったら死ぬしかないというか、破滅するしかない。でも、どこかで忘れないまま、“ふつうにんげん”で生きてくれたらいいな、と思っていたんです。
玉城 そう思います。 気づくタイミングはどこかで訪れると思うので、それに気づきながら、消すところは消して…。表面上は別にどうとでも生きていけるから、それでいいのかなって。
押見 玉城さんは僕よりもはるかに解脱に近い領域にいらっしゃるのがよくわかりました(笑)。
玉城 いやいやいや、やめてくださいよ(笑)。
そういった視点を持ちながら映画を観ると、またひと味違った楽しみ方ができそうです。
玉城 『惡の華』はとても共感性の高い映画だと思います。「変態」とか「クソムシ」とか、過激なイメージが先行しがちですけど、仲村や各キャラクターの行動の動機をさかのぼっていくと、いろいろとわかってくるんじゃないかと。

あと、私としては、やっぱり青春映画だっていうことをプッシュしたいです!(笑)
押見 まっとうな青春映画ですよね。…なんですけど、一般的な「青春って素晴らしい」という映画ではないかもしれない、とも思っていて。

今、リアルタイムで青春を謳歌している人の“青春”ではないかもしれませんが、本筋から置いていかれた人、見捨てられたと感じている人、中心にはいられないと思っている人に対して、「誰も見捨てないぞ」っていうタイプの、自分にとってはいちばん大切な青春物語です。

あとは、玉城さんの素晴らしいシーンの数々を、ぜひスクリーンで観てほしいです。ビンタを含めて!
押見修造(おしみ・しゅうぞう)
1981年3月19日生まれ、群馬県出身。2002年に漫画家デビュー。2003年、『別冊ヤングマガジン』(講談社)で『アバンギャルド夢子』の連載をスタートさせるなど、数々の連載作品を発表。代表作に『スイートプールサイド』(講談社)、『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』(太田出版)、『ぼくは麻理のなか』(双葉社)など。実写映像化作品も数多く、2009〜2014年に『別冊少年マガジン』(講談社)で連載した『惡の華』は、2013年にテレビアニメ化も実現。現在は『ビッグコミックスペリオール』(小学館)で『血の轍』を連載中。
玉城ティナ(たましろ・てぃな)
1997年10月8日生まれ、沖縄県出身。血液型O型。2012年、講談社が主催するアイドルオーディション「ミスiD(アイドル)2013」で初代グランプリを獲得。同年に雑誌『ViVi』(講談社)の最年少(14歳)専属モデルとなり、2018年12月に卒業。2014年、テレビドラマ『ダークシステム 恋の王座決定戦』(TBS系)のヒロインで俳優デビュー。2015年に『天の茶助』で映画デビュー。主な映画出演作に『貞子 VS 伽椰子』(2016年)、『PとJK』(2017年)、『わたしに××しなさい!』(2018年)、『Dinner ダイナー』(2019年)など。11月15日に映画『地獄少女』が公開予定。

映画情報

映画『惡の華』
全国ロードショー中

公式サイト
http://akunohana-movie.jp/
©押見修造/講談社 ©2019映画『惡の華』製作委員会

サイン入りプレスプレゼント

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応募方法
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受付期間
2019年10月4日(金)18:00〜10月10日(木)18:00
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