経済の発展が著しい中国は、さまざまな面で先進国と似通ってきており、文化的にも距離的にも近い日本は、特に中国と似ている面があると言えるだろう。とはいえ、日中では大きく異なる面も多いようだ。中国メディアの快資訊は4日、日本人と中国の生活の違いについて伝える記事を掲載した。「両国の差はちょっとやそっとではない」という。

 記事は、先進国である日本は生活のリズムが非常に速く、華やかさの陰に大きな生活のストレスが存在していると指摘。昼間は多くのビジネスパーソンを見かけるが、週末ともなると「疲れて道路や地下鉄でそのまま寝てしまった人をよく見かける」という。また、「夜中に残業が終わることも珍しくはなく、ただ酒で気晴らしをするほかはないのだろう」と伝えた。

 記事によると、「最も受け入れられないこと」は、日本で「65歳以上の高齢者が働いていること」だという。記事は「日本では子が高齢の親を養う義務はない」と主張し、良い生活を送りたかったら高齢者も自分で稼ぐほかはないのだと論じた。

 この点、中国は大きく異なっていると記事は指摘。中国では65歳以上で働いている人などまずおらず、家で孫の面倒を見たり、旅行に出かけたりと気ままで自由で、「日本と比べるとずっと幸せだ」と主張した。逆に、日本人の生活にはさまざまな点で「巨大な圧力」が存在すると主張した。

 記事は、高齢者が働くのは不幸な事で、働かないですむのが幸せな老後という前提で書いているが、これは一概に言えることではないのではないだろうか。もちろん、生活のために働くという高齢者もいるだろうが、高齢になっても働き続けることで生きがいを感じている人も少なくないはずだ。結局のところ、価値観の違いという面が大きく、その意味では記事の言うように「日本と中国のの差は、ちょっとやそっとではない」と言えるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)