(台北 25日 中央社)香港から中国本土への容疑者引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」改正案の撤回などを求めるデモを支持した、南米チリの台湾料理レストランが現地の中国人に荒らされる騒ぎがあった。騒ぎの様子を捉えた映像がインターネットで公開され、投稿によると、店先に放尿した人もいたという。外交部(外務省)の欧江安報道官は24日夜、これらの行為について「唾棄されるべき」だとして強く非難した。

台湾企業が手掛ける同レストラン。映像によれば、複数中国人が店に乱入し、店内に五星紅旗を貼り付けるなどした。店の外でも、五星紅旗を掲げる人が見られた。別の映像には、閉じた店のシャッターにペンキがまかれる様子が映されていた。

欧報道官は、駐チリ代表処(大使館に相当)が現地時間23日に、同レストランを運営する台湾企業に連絡を取り、騒動の詳細について話を聞いたと説明。今後は警察への通報や法律に関するサポートなどを通じ、同企業を支援する方針だという。

欧報道官は、「政府は騒動を起こした中国人の暴力的な行為を強くけん責する。中国人華僑の粗暴と非理性的な行為は唾棄されるべきで、全世界が驚いているだろう」と述べた。

(侯姿瑩/編集:楊千慧)