エンカレッジは8月22日、RECCOOと共同で実施した2019年7月時点の新卒採用活動状況に関する調査結果を発表した。調査期間は2019年7月2〜3日、調査対象は2020年卒学生を対象とした採用活動を実施している企業の採用担当者で、有効回答は166人。

自社の採用状況についての評価を尋ねると、「人数・質ともに不満足」が最も多く40.4%。一方、「人数・質ともに満足」は25.3%にとどまった。また「質は満足している」は22.3%、「人数は満足している」は12.0%と、「質」よりも「人数」に課題を感じている企業の方が多く、同調査では「売り手市場の採用環境において、企業は人数の確保に苦労している傾向がある」と分析している。

内定数に占める内定辞退の割合を聞くと、内定辞退の割合を「10%未満」に抑えられている企業は38.0%。このほか、「10〜19%」は10.8%、「20〜29%」は15.1%、「30〜39%」は13.3%、「40〜49%」は10.2%、「50%以上」は12.7%となり、「30%以上」つまり内定者の3人に1人以上が辞退してしまう企業は計36.2%に上った。

採用担当者からは「内定辞退率をどう減らすことできるかが大きな課題」「内定までなんとか持ち込めるが、その後他社比較の上で断られてしまう」といった声が寄せられた。