未成年の女性を性的に搾取する目的で人身売買した疑いで7月に逮捕されたジェフリー・エプスタイン。今月初めに留置所で自殺を図りすでに死亡しているけれど、イギリスのアンドルー王子が彼の犯罪との関係を否定するコメントを発表した。

元高校教師でその後トレーダーとして大成功を収めたエプスタイン。ドナルド・トランプ大統領やビル・クリントン元大統領、「ヴィクトリアズ・シークレット」の親会社「Lブランズ」のCEOたちとも親交のあった人物で、11億ドル(1170億円)以上の資産を持っているそう。チャールズ皇太子の弟アンドルー王子とも親しく、王子にはエプスタインの人身売買に関わったという疑惑も浮上していた。エプスタインから性的虐待を受けたと告発した1人の女性は、17歳のときアンドルー王子とも性的な関係を持ったと告白。エプスタインの所有するニューヨークの豪邸やカリブ海のプライベートアイランドで「アンドルー王子を交え、複数人でセックスした」と語っているそう。

この疑惑が先週末、改めてイギリスマスコミを賑わせた。きっかけは2010年にエプスタインの豪邸の前で張り込んでいたパパラッチが撮影した1本の動画を新聞「メール・オン・サンデー」が入手したこと。動画は豪邸からエプスタインが出てくるところを狙ったものだけれど、エプスタインに続いて若い女性が出てくるところ、玄関内部にいるアンドルー王子がその女性に笑顔で手を振っているところが写っている。同紙は王子がエプスタインと一緒にこの少女たちと性的関係を持っていたのではないかと報じていた。

この動画が報じられたことでついに英国王室に動きが! 声明を発表しエプスタインの犯罪との関連について否定している。「アンドルー王子は、最近報じられたジェフリー・エプスタインの犯罪容疑にとても驚いている」とコメント、エプスタインの行為は知らなかったと強調している。「いかなる人間に対する搾取も、王子がそれを許したというほのめかしもアンドルー王子は遺憾に感じている。そのような行為に関わること、もしくは後押しすることを忌まわしいと思っている」。

エプスタインがすでに自殺していることから、事件がうやむやにされてしまうのではないかと心配する声も上がっている。アンドルー王子の疑惑も含め真実が明らかになるのか、続報を見守りたい。

text: Yoko Nagasaka from elle girl