【バンコク聯合ニュース】北朝鮮核問題を巡る外交交渉の韓国と米国、日本の首席代表が2日、東南アジア諸国連合(ASEAN)の一連の会議に合わせ、タイ・バンコクで協議を行った。

 

 韓国外交部の李度勲(イ・ドフン)朝鮮半島平和交渉本部長、米国務省のビーガン北朝鮮担当特別代表、日本外務省の金杉憲治アジア大洋州局長は、北朝鮮が近ごろ相次いで短距離飛翔体の発射実験を行っている背景について話し合ったほか、北朝鮮の非核化に向けた米朝実務交渉を早期に再開する方策などを議論したとみられる。

 今回の協議は、日本政府が輸出管理上の優遇措置を受けられる「ホワイト国」から韓国を除外する政令改正を閣議決定したこととは別に、非核化を巡る韓米日の協力がこれまで通り行われていることを示したものと受け止められる。

 また、ビーガン氏は韓日の対立が3カ国間の安保協力に影響を与えてはならないという点を強調したと予想される。

 このほか、韓国が日本への対抗措置として検討している韓日軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の破棄について言及があった可能性もある。米国と日本は北朝鮮の核・ミサイルに対応するためGSOMIAが必要だとする認識を共有している。