暑い日に台所で火を使うのはおっくうですよね。今回は、イタリアの夏の家庭料理、「パンザネッラ」というパンのサラダをご紹介します。
火を使わずにつくれるトスカーナ州の郷土料理で、食欲がないときでもさっぱりと食べられます。古くなったパンを活用できるのもポイント!

つくってくれたのは、世界中を旅し、食に造詣が深いライターの朝岡真梨さんです。


食欲がないときもさっぱり食べられます

日本のパンでも簡単にマネできる!パンザネッラのつくり方



このレシピは、ヨーロッパ滞在中、イタリア人主催の料理教室で教わったもの。
イタリアでは塩が入っていないトスカーナパンという歯ごたえがある種類のパンを使いますが、今回は日本でも手に入りやすい普通の食パンでつくってみました。


【材料(2人前)】
・食パン 2枚
・ベビーリーフ ひとつかみくらい
・キュウリ 1/2本
・トマト 中くらい2つ
・紫タマネギ 1/3個
・酢 大さじ1〜2
・水 150〜300mlくらい
・オリーブオイル 適量
・塩コショウ お好み


【つくり方】


(1)水と酢を入れたボウルの中にパンを一口サイズにちぎってひたします。パン全体に水分がしみ込むくらいが目安です。
今回は、普通のお酢でつくっていますが、白ワインビネガーを使うとより大人っぽい味わいに。リンゴ酢を使うと、甘い香りでお子さまにも食べやすくつくれます。
フランスパンなどのハード系のパンを使うときには水をたっぷりめにして、しっかり戻すようにひたしてつくると上手にできます。


(2)紫タマネギはスライスして流水にさらしておきましょう。キュウリはスライス、トマトは一口サイズにカットし、ベビーリーフと一緒にボウルに入れます。


(3)(2)のボウルの中に、(1)のパンを軽く絞って入れたら、オリーブオイルを回しかけて、全体をあえるように混ぜ合わせます。最後に塩コショウで味をととのえたら完成です。

固くなった食パンがおいしい朝食に大変身!




日本で売られている市販のパンは、甘味や塩味がほどよく調整されているので、味つけはコショウだけでもおいしくつくれます。お好みで粉チーズをかけるとコクがアップ!

古くなってしまったパンをおいしく再利用するイタリアンマンマ(おふくろの味)の節約料理なので、レストランで出てくるイタリアンのような豪華さには欠けますが、夏野菜もたっぷり食べられて、すごくヘルシーです。


お酢のさっぱりした味わいが食欲をそそるので、暑い夏にもこれ一品だけで食べごたえも十分。
酢水でふやかしたやわらかいパンの食感は、トーストに飽きてしまったときにもおすすめです。とても簡単なので、夏休みの朝ごはんにぜひつくってみてくださいね。

●教えてくれた人
【朝岡真梨さん】


50か国200都市を超える海外旅行の経験をもとに各地のグルメや体験を紹介しているライター。国内の最新家電やモバイル機器に関する取材も多く、女性目線ならでは市場動向の分析が得意。料理と旅行についてのブログ「遊んでばかりのスナフキン」
が人気。夫婦そろって温泉ソムリエの資格を取得し、旅行と食事を楽しんでいる