ニューヨークで5年前に、白人警察官が黒人男性を取り押さえた際、首を絞めて死亡させたことをめぐり、米司法省は起訴を見送ると発表した。これについて黒人に対する差別だと反発が広がっている。NHKニュースが報じた。

当時は地元の大陪審が起訴を見送ったことで、黒人に対する差別だとして大規模な抗議デモに発展。事態を重く見た米司法省は捜査を続けていたが、16日に記者会見で「警察官を起訴するだけの証拠がなかった」として、捜査を終了すると発表した。

折しも米国では、トランプ大統領が非白人の移民系などの女性議員を念頭に「国に帰ってはどうか」などとツイートしたことが人種差別だと問題になっていた。ニューヨークでは今回の司法省の判断を受け、男性の命日にあたる17日に再びの抗議デモも予定されている。

黒人取り押さえ死亡 白人警察官の起訴見送り 反発広がる(NHKニュース)