留学や仕事のために日本で生活する中国人は少なくないが、日本で暮らしているうちに日本人の習慣が身に付き、「日本人化してしまった」と感じる中国人は少なくないという。中国メディアの今日頭条は10日、「自分が日本人化したことに気付く瞬間」と題し、日本で生活する中国人の声を紹介する記事を掲載した。

 日本で生活を始める中国人は当初、日本人の習慣に慣れることができず違和感を覚えるとしつつも、日本で生活する期間が長くなればなるほど徐々に日本人の習慣が身に付いてしまうと伝え、この現象を「畳化」というと伝えた。中国人にとって畳は日本の生活スタイルを代表するものであるゆえに、日本で生活するうちに日本人の生活スタイルが染み付いたことを「畳化」と表現するようだ。

 留学や仕事で日本で暮らす中国人がどのように「畳化」を遂げるのかについて、記事は「自分が日本人化したことに気付く瞬間」をいくつか紹介。たとえば、日本に住んで4年になるという中国人女性は「中国ではラーメン、餃子、炒飯はそれぞれ主食として食べられていて、ラーメンと炒飯あるいは炒飯と餃子をセットで食べるということはあり得なかったが、今はラーメンにご飯や餃子をセットで頼んでいる」と告白した。

 他には、日本で暮らして7年の中国人女性は「日本でカラオケに行くと順番で歌うのが当たり前になっていたが、久々に中国で友人とカラオケに行ったら順番がなく、人の歌にも割り込んで一緒に歌っている姿を見た時に、中国ではカラオケの順番は特に重視していなかったことに気付いた」と語っている。

 他にも、「電話口で『はい』を連発し、お辞儀までしている自分に気付いて笑ってしまった」、「日本の静かな地下鉄に慣れていて、中国の地下鉄で大声で会話や電話をする人に対して思わず眉をひそめていた」など、自分のとっさの反応が日本人のようだったことに驚く中国人は多いことを紹介した。記事は、「人によって畳化の症状は異なるので注意して見ていると面白い」と伝えている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)