上野動物園で生まれたジャイアントパンダ、香香(シャンシャン)は6月12日に満2歳を迎え、誕生日を祝う様々な展示が開催されている。中国メディアの今日頭条は20日、日本人がどれほどシャンシャンに夢中であるかを紹介する記事を掲載し、「なんとシャンシャンの糞まで展示している」と驚きと共に伝える記事を掲載した。

 パンダは世界各国で「愛くるしい親善大使」として活躍している。上野動物園での繁殖が成功して生まれたシャンシャンも、当初の協議では「2年で中国に返還される」こととなっていたが、東京都側の要望を受けて2020年12月31日まで延長されることとなった。

 記事は日本人のパンダ愛は「中国内陸の東北人が海に憧れ、南部の広東人が雪を想う気持ちに近い」と表現した。しかし、日本人のパンダ愛の度合いは中国人の想像を遥かに上回っているとし、シャンシャン2歳の記念企画として、「シャンシャンのおとしもの 成長の記録」と題し、成長を糞で振り返る特別展示が行われていることを紹介。また、この展示は多くの日本人に好評で、「まるで我が子の成長を喜ぶ親のように、糞の大きさを見て微笑んでいる」と驚きと共に紹介した。

 続けて、中国のパンダは世界各国で愛されているが、絶滅危惧種であるゆえに飼育できる国は数少ないと指摘。ゆえに、ポーランドは中国に打診を続け、15年を経てパンダが来ることになった際には、「皇帝さながらの護衛で輸送され、中国の宮廷のような豪華な飼育室や、20種類以上の笹が準備される」など、至れり尽くせりの待遇だったことを伝えた。

 この他にもフランスや英国の歓迎ぶりも紹介したが、やはり「日本人のパンダ愛は別格」であるとして、今回のシャンシャンの返還延期を日本人が非常に喜んでいる事を強調した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)