「昨年放送された、木村拓哉さん主演のテレビ朝日系ドラマ『BG〜身辺警護人〜』の続編が、来年4月クールで放送されることになりました。もちろん、主役は木村さんが引き続き務めますよ。

 実は、この作品に使用される楽曲で、木村さんが“ソロデビュー”する計画が浮上しているんです。レコード会社は、元SMAPを担当していた『ビクターエンタテインメント』が有力だと聞いています」(テレビ朝日関係者)

【写真】やっぱり木村拓哉はカッコいい! と思わされるソロショット

 キムタクといえば'16年のSMAP解散以来、俳優としての活動が主軸となっており、ここ最近は、順調に波に乗っている。

「昨年公開の嵐・二宮和也さんと共演した映画『検察側の罪人』が27億円、今年1月公開の『マスカレード・ホテル』は、45億円をそれぞれ超える興行収入を記録しました。

 今年10月からは、TBS系『日曜劇場』枠でフランス料理の天才シェフ役で主演を務めることが決定。来春はフジテレビ系で、2夜連続で放送される開局60周年特別企画ドラマ『教場』にも、警察学校の教官役で主演することが決まっています」(テレビ誌ライター)

 今秋の『日曜劇場』では'07年放送のドラマ『華麗なる一族』以来、鈴木京香との共演も話題となっている。

 そんな現状に加えて、最近のキムタクへの業界内評価は“うなぎのぼり”だと話すのは、ある広告代理店関係者。

「SMAP解散直後は、ジャニーズ事務所に残った木村さんが“裏切り者”のように見えたこともあり、世間から批判された時期がありました。しかし、やはり天下のキムタク。主演する映画やドラマのヒットが続き、大手広告代理店が調べている好感度も上昇中です。木村さんに対するスポンサーの見方もだいぶ変わってきましたよ」

以前からあったソロデビュー話

 そんな好調のキムタクが、満を持してソロデビューするという計画は、実は以前から持ち上がっていた。

「昨年から『ビクター』内では、木村さんのソロデビュー計画が水面下で進んでいました。というのも、今秋放送予定の木村さんが主演する『日曜劇場』での使用楽曲を歌う予定だったんです。

 しかし、なかなか話が進まず結局、頓挫してしまいました。どうやら、木村さん本人が首を縦に振らなかったようなのです。そのかわり、来年4月の『BG』続編に照準を合わせているという話です」(レコード会社関係者)

 ひとまず、テレビ朝日の広報部に『BG』の続編について問い合わせてみると、

「来年の4月編成につきましては、決まっていることは何もありません」

 とのこと。

 前述のように、キムタクへの楽曲提供が有力視されているのはビクターだというのだが……。

「'91年にSMAPがメジャーデビューした際のレコード会社が『ビクター』でした。国民的アイドルとして大ブレイクするまでの、いわゆる“SMAP苦境の期間”も、同社からCDを出し続けていたのです。

 SMAPは、シングル曲もアルバム収録曲も、かなりの数の候補曲をまず集めてから、どの曲を採用するかを決める方式でした。その中には、有名アーティストやベテラン作曲家が手がけたものも多い。まだ世に出ていない優れた未完成の楽曲がたくさん残っているんですよ」(前出・レコード会社関係者)

 まだまだ今後もSMAPでCDをリリースしたかった『ビクター』だが、'16年のSMAP解散は“予期せぬアクシデント”だったという。

「SMAPの解散は、まさに“青天の霹靂”でした。SMAP用として、各方面の音楽家たちに発注し、あとは仕上げて歌入れをすれば発売できるような多くの楽曲が“お蔵入り”になってしまった。

 とはいえ、SMAPの曲として募集したからには、作詞家や作曲家への敬意も無視できず、SMAPの元メンバーでリリースせざるをえないのです」(ビクター関係者)

 当然なのだが、それらの楽曲を、ジャニーズ事務所から退所した稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾の“元SMAP”に歌ってもらうことは現実的に難しい。

 さらに、ジャニーズの曲の発注は、具体的で細かい内容でオーダーされることが多く、お蔵入りした楽曲を別のグループで使い回すこともできないそう。

中居はダンスとバラエティーが中心

 SMAP解散後、ジャニーズ事務所には木村以外にも中居正広が残留しているが、白羽の矢が立っているのがキムタクなのは、なぜ?

「中居さんは、歌よりもダンスのほうが得意ですし、活躍の場はテレビのバラエティー番組が中心。本人にソロで歌う気持ちはありません。

 そこで、残された選択肢として“木村さんに何とか歌ってもらえないだろうか?”と、ビクターが働きかけをしているそうです。

 ジャニーズ側としても、SMAPを大ブレイクまで支えてくれた恩義のあるビクターの要望は、むげにできないといった事情もあるみたいですよ」(同・ビクター関係者)

 昵懇の仲であるビクター側の意向を酌みたいジャニーズ事務所だが、当のキムタクが“こだわりのスタンス”を見せたことで、前回の計画は日の目を見なかったという。

「木村さんは、大物アーティストや大御所作曲家の楽曲よりも、無名でも才能がある若手作曲家や、これまでになかった新しい試みをするアーティストと組みたいというスタンスなんです。元SMAPの女性マネージャーと同じ手法ですね。有名ミュージシャンが作詞作曲をして、間違いなく話題になるといった“お膳立て”されたものは避けているんですよ。

 昨年は、山下達郎さんが木村さんのソロデビューのために楽曲提供する話もあったのですが、木村さん側が断ってしまったそうです。そのほかの大物作曲家にも同じ話があったのですが、いずれも実現しませんでした」(前出・レコード会社関係者)

 キムタクが見せるこだわりの一方で、彼の意向以上のものを求めているのが、妻の工藤静香なんだとか。

「ジャニーズ事務所としては“天下のキムタク”が歌うことになれば、大きな話題にしたいですし、失敗は避けたい。ただ、俳優業が好調な木村さんとはいえ、彼のソロデビュー曲が、SMAP全盛期のようなヒット曲になるかどうかは正直わかりません。

 その点を、木村さん本人は理解しているようなのですが、静香さんはそのあたりの“現実”をわかっているかが怪しいんです。彼女は、懇意にしているレコード会社に、木村さんに対して“最高の待遇”を要求しているそうで、担当者は困り果てているという話ですよ」(同・レコード会社関係者)

 人気者であるがゆえ、いろいろなしがらみもあってソロ計画は進まなかったようだ。

 そんな中、来年の『BG』続編でのソロデビュープランが浮上しているのは、後輩の“前例”が影響しているのかもしれない。

「今年4月クールで、『KAT-TUN』の亀梨和也さんが出演しているフジテレビ系ドラマ『ストロベリーナイト・サーガ』の主題歌『Rain』でソロデビューしたんです。初週のCD売り上げ枚数が14万枚を超えるヒットを記録しました。今後は、グループに所属しながら、ソロで活躍するジャニーズも出てくるかもしれませんね。

 木村さんも歌がうまいですし、ジャニーズ事務所が彼をソロデビューさせたいと考えるのは自然だと思いますよ」(テレビ局関係者)

 『BG』続編で再び、キムタクの甘い歌声を聴ける日が待ち遠しい!