日本代表が招待国として参戦するコパ・アメリカ2019。
この大会の模様は『DAZN』で視聴することができる。日本代表が出場する一大会の全試合をデジタルプラットフォームで配信するのは国内で史上初のことだ。
今回は、そんな『DAZN』で見る価値のある日本代表の5名(五輪世代限定)をお届けしよう。南米の地で世界を驚かせるかもしれない選手とは?
久保 建英(FC東京→レアル・マドリー)
注目度という点において彼ほどの選手はいないだろう。
今季のJ1で別格の働きをした18歳は、U-20W杯への出場を断念してA代表、そしてこのコパ・アメリカの23名に入り、先日のエルサルバドル戦で歴代2番目となる若さで日本代表デビューした。
先日にはユース時代を過ごした古巣バルセロナからの誘いを断り、宿敵レアル・マドリーへ移籍。選択までまさに規格外だ。
そんな彼が渡欧前最後となる大会で伝説を残すのか。サッカーファンであれば、その歴史的な瞬間を見逃すことは許されない。
板倉 滉(フローニンゲン ※保有はマンチェスター・シティ)
久保建英がレアル・マドリーなら、板倉の所属元はあのマンチェスター・シティだ。
川崎フロンターレの下部組織で育った22歳は、186cmの長身センターバックながら非常に足元の技術が高く、ボランチでも質を落とすことなくプレーすることができる。
プロ入り後はベガルタ仙台で実戦経験を積み、今年1月、シティが保有権を獲得。すぐにフローニンゲンに貸し出され堂安律の同僚となったが、この半年で一度も出場機会を得られなかった。
ただ自身は悔しさを滲ませつつも、当たりの激しさが強化されたことを強調している。コパ・アメリカはそれを証明する格好の舞台だ。
大迫 敬介(サンフレッチェ広島)
今大会で守護神を務めることになりそうなのが、19歳のGK大迫敬介だ。
彼は今年プロデビューしたばかりだが、J1開幕から無失点試合を連発。デビューから約3か月でA代表へ招集され、Jリーグ発足以降、10代でA代表に選出された最初のGKとなった。
大柄ながら運動能力が高く、守備範囲の広さやハイボールの強さ、足元の技術に優れる。この年齢にして穴という穴がなく、その盤石なプレーぶりはあのイタリア代表の守護神ジャンルイージ・ブッフォンを彷彿とさせる。
あの川口能活でさえ初招集は20代になってから。その事実だけでも彼がどれほどの選手なのか分かるであろう。新たなる「大迫ハンパない伝説」が今、幕を開ける。
上田 綺世(法政大学 ※鹿島入り内定済)
今回のメンバーに大学から唯一招集されたのが上田だ。
現代では珍しいほどの古典的なストライカーで、どんな場面でも動じない“心”と勝負強さが何よりの魅力。昨年のアジア大会では、ソン・フンミンらオーバーエイジを送り込んだ韓国代表との決勝でゴールを記録した。
そんな彼が元イタリア代表FWフィリッポ・インザーギと併せて憧れの選手に挙げているのが元アルゼンチン代表FWガブリエル・バティストゥータ。
“バティ”の愛称で知られたレジェンドは1991年のコパ・アメリカで得点王に輝き、欧州へと旅立った。上田にもそんな爆発を期待したい。
三好 康児(横浜F・マリノス)
このコパ・アメリカでは11番を付けるが、この東京五輪世代で発足当初からエースナンバー10番を背負ってきたのが三好だ。
今季、独自の攻撃サッカーを展開するJ1・横浜F・マリノスの司令塔として君臨する22歳は、その洗練されたプレーからA代表への招集が待望されている。
川崎フロンターレの下部組織出身、少年時代から天才として持て囃されてきたこと、左利きで頭脳的なプレーを得意とする攻撃的MFであること…これらは久保との共通点だ。
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同じポジションには久保以外にも安部裕葵、伊藤達哉らライバルもいるが完成度では上。南米の地で“奪われた10番”のレコンキスタが始まる。
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