USPTO

アップルが折りたたみスマートフォンに関する新たな特許を取得したことが明らかとなりました。すでに発表されている各社のフォルダブル(折りたたみ)スマートフォンと異なり、複数の箇所で折り曲げられる図面も添付されています。今週USPTO(米特許商標庁)は、アップルが「将来のiデバイスのための単一およびマルチ折りたたみフォームファクタ」の特許を取得したと発表。要はiPhoneやiPadなど電子機器用の折りたたみ式カバーおよびディスプレイに関する特許です。

ここでいう折りたたみ式カバーは強化ガラスやサファイア、ジルコニアなどのセラミック材料から形成され、衝撃または他の損傷を与えうる接触から折りたたみディスプレイをある程度は保護するもの。デバイスの折りたたまれた部分や折りたたまれていない部分を含め、ディスプレイを構造的に支えるとも述べられています。

注目すべきは、実装例として添付された製品イメージです。サムスンのGalaxy Foldのように一重にたたむだけでなく、複数箇所にわたってサイフのように折り曲げている図面も確認できます。

アップルが折りたたみスマートフォンに関心を示した例は今回が初めてではありません。2016年にはOLEDパネルの端にある非活動領域を最小化して折り曲げできるディスプレイの特許を出願。今年2月には2011年に出願された特許に折りたたみ式クラムシェル型スマートフォンの図面を追加し、同3月には折りたたみ部分を温めて損傷を防ぐ特許出願が明らかとなっています。

さらにサムスンディスプレイが折りたたみディスプレイのサンプルを提供したとも報じられており、アップルが「折りたたみiPhone」に関心を持っているのは確実と思われます。

が、折りたたみスマートフォンの先駆けとなるGalaxy Foldは試用したレビュアーからディスプレイの破損が報告され、今のところ発売時期は未定となっています。アップルにOLEDパネルを供給しているサムスンの今後が、折りたたみiPhoneの将来を左右するのかもしれません。