中国では「日本は環境保護意識の高い国」というイメージが定着しているが、中国メディアの捜狐は14日、「日本人は節約家だと思っていたのに、実は世界で最も食品廃棄量が多い国に数えられていた」と伝える記事を掲載した。

 中国は日本と比較すると食事をより重視する文化があり、円卓を囲んで皆で食事をするのはごく普通の光景だ。そして、人をもてなす際は、テーブルに乗りきらないほど料理を頼むのが寛大さの表われであり、ちょうど食べきれる量しか注文しないと「ケチ」と思われ、メンツを失いかねない。それゆえ中国では食べきれない量を注文してもてなすのが礼儀とされてきたが、近年は食品を無駄にするのは良くないという意識も広まっている。

 記事は、「生活水準が格段に向上した中国が世界で最も多くの食品を廃棄していたのかと思いきや、実は日本も相当の量の食品を廃棄していたことに驚きを隠せない」と主張した。中国人からすると、日本料理はボリュームが少なく、一人ずつ小皿に取り分けるといった食べ方から「日本人は食べ物を無駄にしない節約家」と思う人が多いようで、にわかに信じがたいとしている。

 続けて、日本が世界的に見て食品廃棄量が多い理由について「食品の品質保持期限が過ぎた商品は販売できないとして廃棄処分されているため」と説明し、「個々の日本人が食べ物を無駄にしている訳ではない」と強調。しかし、日本で「食品ロス」として問題視されている状況について、「品質保持期限が過ぎたという理由だけでまだ食べられる食品を二次利用することなく廃棄していること」に大きな疑問を感じると論じた。

 そして、「品質保持期限を過ぎた食品が健康に与える影響を懸念していることは理解できるが、融通が利かないのではないか」とし、これも日中の考え方の違いではあるものの、「最も節約家だと持っていた日本人がかなりの量の食品を浪費している」ことには驚きを禁じ得ないと伝えた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)