オーストラリアのAリーグ、メルボルン・ビクトリーでプレーする元日本代表MF本田圭佑が、シーズン終了後の去就について言及した。スポーツ専門チャンネル『Fox Sports』オーストラリア版が報じている。

 本田は昨夏、サラリーキャップ制を導入しているリーグで、年俸の上限を設けない特別措置であるマーキープレーヤーとして認められ、メルボルン・Vに加入した。

 Fox Sportsの取材に対して、本田は「来季、どこでプレーするかは決めていない。けれど、最初から1年契約というのは公表していたし、みんなわかっていたことだと思う。誰も驚かず、がっかりしないことを願っている」とコメントした。

 現在、カンボジア代表の実質的な監督を務めつつ、選手としてもプレーをするという前代未聞のスタイルで現役生活を続けている本田。今シーズンはハムストリングの故障もあり、リーグ戦の出場は18試合にとどまった。うち先発出場は16試合で、これまで7ゴール・5アシストを記録している。

 同メディアは本田の”退団”について、クラブ側は引き止める意志があると報じている。

「クラブは、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の残り2試合に本田が出場し、アジア制覇という“約束”を果たすことを期待している。メルボルン・Vの指揮官ケビン・マスカットは、公の場で本田の将来について度々コメントを求められたが、シーズン終了後に話すべきことだとコメントを拒否している。クラブ側は契約延長を求める意志があるようだ」

 メルボルン・Vは、今季は3位でレギュラーシーズンを終えている。3日からは、上位6チームで行われるファイナルシーズンがスタート。ホームでウェリントン・フェニックスと対戦する。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部