スビトリナに圧勝、試合中は虫に追われるハプニングも…

 テニスの4大大会・全豪オープンは23日、女子シングルス準々決勝で世界ランク4位の大坂なおみ(日清食品)が同7位のエリーナ・スビトリナ(ウクライナ)を6-4、6-1で下し、初の4強進出を決めた。72分の圧勝劇に対し、大会公式を含めて海外から「最小限の手間で突破」などと称賛の声が上がっている。

 大坂の勢いが止まらない。マッチポイント。相手のレシーブが高く上がり、チャンスボールに。弾丸のようなスマッシュをお見舞いし、試合を決着。わずか72分でセミファイナル切符を掴んだ。第2セットにはコート上を舞う虫に追いかけられ、逃げ惑うハプニングで笑いを誘ったが、テニスは盤石だった。

 自身初の全豪オープン4強。グランドスラム12連勝で全米オープンに続き、セミファイナル進出となった。ツイッター上では海外から速報が相次いだ。大会公式ツイッターは「ナオミ・オオサカが1994年のキミコ・ダテ以来のベスト4に進出した最初の日本人に」と伊達公子以来、日本勢25年ぶりとなる4強進出を伝えた。

 WTAは「オオサカがメジャーの試合で12連勝」と記し、スポーツ専門局「ユーロスポーツ」英国版は「全米オープン女王ナオミ・オオサカが最小限の手間で突破」と圧勝ぶりを称えた。グランドスラム連覇まで、あと2勝。世界ランク3位以内を確実にした大坂の視界に少しずつ、頂点が見えてきた。(THE ANSWER編集部)