試合前のコイントスで珍事、海外メディアも熱視線「爆笑の瞬間でショー横取り」

 テニスの4大大会・全豪オープンは15日、男子シングルス1回戦で世界ランク9位の錦織圭(日清食品)が3-6、6-7、6-0、6-2、3-0の時点で同176位カミル・マイクシャク(ポーランド)の棄権により2回戦進出。しかし、意外に話題を呼んだのは、試合前にコイントスを務めた少年。クルッとターンしてトスする華麗な動きを披露し、観衆の注目を浴びた。大会公式ツイッターが実際のシーンを動画付きで公開したが、海外メディアも「マイケル・ジャクソンスタイルのパフォーマンスを披露」と続々絶賛している。

 メルボルンのコートが一瞬、ステージと化した。試合開始目前、コイントスの場面だった。コート中央で錦織と握手を交わした可愛らしい少年。マイクシャクを含め、3人でフォトセッションに応じると、次の瞬間だ。手に持ったコインをすぐに投げるのかと思いきや、右足を振り上げると、くるっと360度ターン。そして、右手の指で弾き、コートにコインを投げたのだ。

 華麗な動きを目の前で見ていたマイクシャクも思わず笑顔。滞りなく大役を終え、少年は退いていったた。まさかのシーンを大会公式ツイッターは「…これは予想してなかった」と泣き笑いの絵文字付きで動画で公開。海外ファンも「文句なしにレジェンドだ。もらったチャンスを生かした」などと反響を呼んでいたが、海外メディアも反応。続々絶賛を展開している。

 少年の正体は地元豪州の12歳のスカイラー・ベンソン君。英紙「デイリーメール」は「全豪のボールボーイ、スター選手を狼狽させる。マイケル・ジャクソン・スタイルのダンスでコイントス」と見出しを打ち、“ニュースター”を特集した。

5万人の観衆の前で…「スタープレーヤーを腹がよじれるほど笑わせる」

「全豪オープンでボールボーイがコイントスでマイケル・ジャクソンスタイルのパフォーマンスを披露。スタープレーヤーを腹がよじれるほど笑わせる」とレポート。「メルボルンパーク5万人のテニスファンに囲まれる中、ダンスにはキックとスピンも織り込んだ」と伝えている。

 地元・豪州のニュースサイト「ヤフー」も「ボールボーイ、コイントス爆笑の瞬間でショーを横取り」と特集し、「少年はケイ・ニシコリとカミル・マイクシャクの一戦で、コイントスの大役を与えられると、それをしっかりと記憶に残るものにした」「全豪オープンがこの陽気な場面をツイートすると、瞬く間に話題をさらっていった」と称賛した。

 世界の話題を集めるグランドスラムならではの注目ぶり。試合はマイクシャクが錦織を追い詰めるなど盛り上げたが、その“前座”を華麗に飾ったのはベンソン君だった。(THE ANSWER編集部)